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Aside
玲於と私は同じクラスじゃなくて、
だから授業とかもほとんど被ることなんてない。
教科書とか忘れた時に借りられるから助かってはいるけどやっぱ一緒がよかったな。
国語の授業で、また眠くなるような先生の話を聞かされるこの時間。
ふと窓の外見ると体育の授業かな、
男子がサッカーをしてるのが見えた。
今度の球技大会の練習だろう。
あ、あれって、玲於のクラスじゃん。
それに気づいてしまったら最後
もう授業の話は入ってこない。
幸い、席は後ろの方だし先生もあまりこっちは見ないから外を見ててもバレない。
いた。玲於だ。
ゴールの前でうろちょろしてる。
私たちの教室は4階で、
目が悪い私はここから顔なんか見えるわけないけど
それでも玲於だってわかっちゃう。
もう少し遠くても見つけられる自信あるよーとか
コンタクトなくてもわかっちゃうかもなーとか
そんなこと考えているとチャイムが鳴って
授業も終わりの合図。
1時間って、こんなに早かったっけ。
放課後、玲於が待っててくれた。
今日も一緒に帰れるんだって嬉しくなって
歩くスピードを早めて玲於のとこに行く。
玲於｢なに、いいことでもあったの今日｣
｢べつにー｣
玲於｢ふうん笑｣
｢あ、今日体育あったんだね。教室から見えた｣
玲於｢そう、サッカーだった。俺やっぱ苦手だわー｣
｢ふふっ、球技はほんとだめだよね玲於笑｣
玲於｢うるせ笑｣
遠くから見つけるのもいいけど
隣に並ぶのがやっぱ心地いい。
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作者名：夢衣 | 作成日時：2021年2月3日 10時
