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赤side
小学校2年生の春
新学期に向けての春休み期間中、
父親が食事中に口を開いた
父 「実は、転勤が決まって。みんなで引っ越すんだ。」
流石の俺でも突然のことすぎて目をかっぴらいた
母親は知っていたのか
相槌を打ちながら話を続ける
やっと馴染めた学校、離れるのは嫌だった
赤「いやだよ、ハヤテくんともコウタくんともお別れなんでしょ?」
父「そんなこといわれてもなぁ、、」
って、父親を困らせた記憶は今でも繊細に残っている。
引越し当日
まだ小さかったけど、ある程度の人脈があったからか、家の前には友達が沢山
泣きながら後にした。
高いビル、多い人、
何も見なれない景色にびっくりして
車の窓にへばりついた。
赤「東京、かぁ、、、」
神奈川県に住んでたから、
隣に越しただけだけど、神奈川よりもっと多い人の数
なんか、楽しみになってきた
あるマンションの前で、車が止まり
父親が、外に出た
父親「よし!ここだぞ!」
母親 「あら、意外と大きいマンションなのね」
赤「ここに住むの?」
母親「そうよ」
見慣れないマンションに、少し緊張した
ふと入口に目を移せば
高級そうなマンションの入口の扉を開けて出てきたひとりの男の子
なんか、よく見かける習い事のリュックだった
あの子、頭いいんだ
そのカバンを持った子を目で追いながら
ふと感じた
これが、俺と那須の初めての出会い。
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作者名:にんじん | 作成日時:2021年7月22日 23時