第172話【原作重視で進めていきます！】 ページ9
『早くしないと...、いけないのに...！！』
振るう。私は、ナイフを振り続けた。
一刻も早くこの壁をぶっ壊して、ミリオのところに行かなければならないのに。
『馬鹿みたいに湧いて出てくる...』
能力のせいか、薄茶色になった髪を揺らしながら、私は極道達を見つめる。
私の足元には、何人か...、何十人かが、血を流して倒れている。...多分、死んではいないだろうけど。
けれど、倒れた人に比例するように増えていく敵。
『まぁ、また倒せばいっか。』
私は服の袖でナイフについた血を拭き取ると、また敵の方を見る。
刹那、脳が揺れるんじゃないかと思うくらいの大音量で、ゲームくんの声が聞こえる。
【いい加減にしろ。...貴方はこう、なんでこんなアホみたいなことするんですか？】
『い゛ っ ...、うるっさ...、ゲームくん、大丈夫だから、あと15人くらいだし...』
【自覚がないのが一番駄目なんだよ、それこそそのキャラクターに飲み込まれてる。
俺が勝手に能力を切らないから調子乗ったか？わかってねぇな、この状況で能力切ったら、それこそお前丸腰じゃねぇか。】
『う゛、』
図星だ。
私は、後退りをしてから、ナイフを持っていた手を下げる。
本当に危ない時は、ゲームくんが勝手に能力を切ってくれる、なんて、甘えていた。
でもこの状況。勝手に切ったら、それこそやられる...。だから、今は...私が制御して、うまく扱ってやらなければならない。
『...はぁ、だめだ、このキャラクターは、まだちょっと難しい...。』
【なんでこのキャラクターチョイスしたんですか。使いやすいからってのもあるでしょうが、結局キレてたんでしょう？】
『あぁもうその通りだようっさいな！！...次は、ちゃんとやる。』
私はゲームくんの画面を軽くタッチする。
私の容姿は、深緑の制服の上に外套をきて、目の色は水色になった。
そして武器は、シンプルな銃。外套の内側にすごい量入ってるのが重みでわかる。
『...獄卒っていうのも、かっこいいかも。』
わりかし落ち着いたキャラクターを選択したからか、今の状況が先程よりも脳に入りやすい。
今私がするべきことは？ここを抜け出してからそれからは？ここにいる人たちの対処の仕方は？
『.....次は、失敗しない。飲み込まれない。
私は早くミリオのところに行かなきゃいけない。
＿＿＿＿だから、大人しくしててね。』
私は銃口を躊躇いなく、相手へ向けた 。
第173話【主人公ちゃんは、自分が対応出来ないからと理由をつけて原作通りに話を進めていますが、やはりどこか後ろめたい気持ちはあるみたいです。】→←第171話【不死身のヒーロー！】
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なな - もう更新停止してから4年…？これだから夢小説はッッ泣泣泣 (5月23日 17時) (
レス) id: 12918429a0 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - ゲームくんどちゃくそ好みだ…！！サンジくんの技出た時わいた。 (2022年8月12日 6時) (レス) @page50 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
うにゃ猫(プロフ) - 続編ではあの子との謎？が解決したりしたら嬉しいなぁ、あと面白くて楽しかった！更新頑張ってくだせぇ！ (2022年7月6日 12時) (レス) @page50 id: 173f9610a3 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 電話じゃない電車だ((( (2021年8月26日 21時) (レス) id: c9aa9990d7 (このIDを非表示/違反報告)
よる - サンシャイン池崎電話で読んで1人でニヤニヤしてた。ただの変な人になりましたありがとう (2021年8月26日 21時) (レス) id: c9aa9990d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白蛇の柊 x他1人 | 作成日時：2017年12月24日 23時
