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すると藤井さんは

「天地がひっくり返るくらい難しいことかも笑。もし私が好きになった時はそれくらい浮所くんの魅力があるんだね笑」

そう言って藤井さんと岩崎さんは去った。

俺が藤井さんに告白するところを見た龍我は

〔浮所が振られた!?というか告白されることしかなかった浮所が告白して振られるなんて…驚きだよ…〕

『俺、まじで藤井さんのこと振り向かせて見せるから』

〔浮所婚約者いるんじゃないの?〕

『そんなの関係ない!好きになっちゃったものは仕方ないじゃん!』

〔そーだけどさー〕

ちなみに佐藤龍我。彼の家はまだうちの学校の人は知らないと思うけど佐藤コンポレーションの御曹司。

〔なんで浮所はさ、モテるのに藤井さんにこだわるの?〕

『わかんないけど好きなんだよ』

〔そういえばさ、来週パーティーあるじゃん、〕

『あるね確か、岩崎グループ110年記念パーティー』

〔その岩崎ってうちのクラスの岩崎祐奈だよ〕

『え?』

〔俺、そのパーティーで婚約してることを発表して18歳になったら岩崎さんさんと結婚するんだよね〕

『えー!?』

〔岩崎さんとの婚約中2の頃知ったんだよね〕

『そうだったんだ…』

〔だから大声で叫んだりしないでね?笑〕

『わかってるよ笑』

御曹司や令嬢にはよくあることだ。

だから自由なんて結局はない。


俺が誰に恋をしても


報われないのが事実。

俺の兄の瑞稀は一般庶民の女性に恋して駆け落ちした。本当なら浮所グループを継ぐのは瑞稀だったけど今じゃ、次男の俺。


兄は一生浮所家には戻ることができない。


でもこの前会ったんだ。瑞稀と。



瑞稀はもう2人の子供がいて立派な父親だった。



あの時のことを聞いたけど後悔なんてしてない。

逆に良かった。と言っていた。





俺もそこまで勇気のある人間なら…って思うけどそこまでの人間ではない。







それが現実なんだ。

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作者名:さとうもえか | 作成日時:2019年8月16日 1時

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