同期の君と。/yuto.n［完結］ (ページ2)

今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:41,812 hit

_ ページ2

先輩「那須くん、この資料お願いしてもいい？」

那須「はいわかりました！やっておきます」

そう笑顔で完璧に仕事をこなすのは同期の那須くんだ。

私はこの春から大手広告会社に入社したけど

同じ名字の那須くんとは違ってミスだってするし、

仕事も遅い。

対して那須くんは先輩達からの信頼も厚くルックスもいいし仕事だってできる。

同じ＂那須＂って名字がいまでは恥ずかしいくらいだ。

「はぁ、」

先輩「那須さんため息ついてる暇があるなら仕事」

「すみません、、」

完璧な人間の那須くんとは反対に私は出来損ない人間だ。

大手広告会社ってことで会社中は忙しく、電話もずっと鳴っているくらいだ。

部長「那須さんこの資料を第一資料室にしまってきてくれないか？」

「はい！わかりました！」

そう元気よく返事をして第一資料室に向かう。

先輩達が整理した資料たちは机に積み放題だったのですごい量だ。

少なくとも2回に分けて持ってかなければいけない量だ。

2回に分けても持っていける量ではなく諦めて4回に分けて持って行こうとしたとき

那須「那須さん、？」

そう声をかけてきたのは那須くんだった。

「那須くん、？」

那須「こんな量の資料どうしたの？」

「いや、その、片付けるんだいまから」

那須「手伝うよ重たいでしょ？」

そう言って那須くんは資料に手をかける。

「いいよ、！別に！私一人でできるし、！那須くん
なんかの資料の作成頼まれてたでしょ？」

那須「大丈夫だってあれ途中までやったしこれくらい運んだってあとで時間はあるし」

と那須くんは言った。

「いや！悪いし大丈夫」

那須「逆に困るよ、俺手伝う」

そう言って私が持とうとしていた資料を半分以上持ってくれた。

.