...こういうことしていいんでしょ？［まふまふ］

２０話 ページ21

そらるside







ｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙｯ









『…うま』








やっぱり久しぶりに食べるラーメンはうまい




それにいつもより200円ほど高いラーメンということもあって豪華。




これで金を払わなくていいなんて こんなにいいことがあっていいのかな。









「美味しいですかー？タダ飯ー」









隣で頬杖をつきながら未だにメニューとにらめっこをしているまふまふ





不貞腐れたような顔をしているのはきっと俺のラーメンのせい。









まふまふから聞かされた報告というのが、


「佐野さんとLINE交換しました！！」


だけで、特に他に進展もないようだったので半ば強制的に近くのラーメン屋に連れていき、夕飯を奢ってもらうことにした。









『お前これからどうやって仲良くなるつもりなの？』






「佐野さんですかー？」







あ、これ美味しそう なんて言って店員を呼ぶ。







『まだ連絡先だけなんでしょ？』







「うぅ、、まあそうなんですけど、、、…あ、これ一つください。」







佐野さんはむやみやたらと俺らに近づいてこようとするような子には見えなかったしな…




まふまふから行かないと仲良くなれないんじゃないか？







「聞いてくださいよー、
一応案は考えてあるんですよ？」







『どんな？』







「えっと、まぁ受け売りなんですけど (夢小説からの) ……。」









−−−−−−−−−−








わりと衝撃を受ける内容だった。





こいつがこんなことをやろうと思うなんて、佐野さんのことがよっぽど好きなのか、彼女がすごく欲しいのか、、、





ただちょっと…








『それ そこに行き着くまでにちょっとストーカーっぽくなんない？』






「うっ…痛いとこつきますね。
それはまぁ思いましたけど…
仲良くなるためには、っていうか家に上がらせてもらうにはこういうことをするしかないって思って…」







『何 お前いきなり佐野さん家に上がろうと思ってたの？』







「え、ダメでした？
っていうかそういうものなんじゃないんですか？」







『……。』









「いや頭抱えてないでなんか言って下さいよ！」








…まさかここまで経験がないやつだとは思ってなかった、、






っていうか経験がないとそういう考えが出てくるもんなのか？








まふまふの性格上もっとスローテンポで仲良くなっていこうとするんだと思ってたけど…








先が思いやられるな…

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