【そらる】だったら、覚悟しとけ。 〜リクエスト短編集〜

＊誘拐２ ページ14

『…っぐすっ、、ずずっ、、』



安心感と、恐怖心から、震えが止まらなくなり、12月下旬ということもあって鼻水も止まらない。




冬に外で裸の状態なんて寒すぎるし、、




こんな状況でも強がりを言いながらそらるに抱きつく力を強める。





警察の方も今すぐ事情を詳しく聞きたいだろうに、気を遣って下さり また後日ということになった。






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その場で乱暴に脱がされた服を着直して、そらると手を繋ぎ家路を辿る。





家に着き、風呂に浸かりあったまったところで出て、髪を乾かし寝室へ向かう。




ベッドの上で待っていたのはもちろんそらる。




おいで と手を伸ばし、Aの身体を包み込む。





先程の、もう離さない というような力強いものではなく、大丈夫 と言い聞かせるような、安心する柔らかい抱きしめ方。




『そらる…』





言葉を発するだけで泣きそうになるが、なんとかこらえて見つめ合う。






その時そらるの手はAのパジャマにかかっていて、さっきまでの怖い思いを思い出す。





カタカタと震えていると、ふっ、、と笑い、優しい口付け。





「大丈夫だから。
上書き、させて？」





男達に触られた箇所は結局なかったのに、上書き なんて言葉を使う辺り、相当独占欲が強いんだと感じさせられた。






そらるの手はどんどん身体をあらわにさせていって、とうとう全身が外気に触れた。






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「このまま、お互いを求めて朝まで____。







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…っていう夢を見た。」





『…こわ、、』




「誘拐犯に乱されているお前の姿も見たかったな。」




『そらる最低。』





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