【おそ松さん】神に愛されし君の魂【宗教松】

05。 ページ7

落ち着くと、横で話している声が聞こえる。


　


　


　


「もう、十四松兄さんは…」


　


「う…すいません……」


　


　


　


トド松様と十四松様だ。


　


　


　


「二人共、目覚ましたよ」


　


　


　


チョロ松様がかける声にバッとこっちを見る彼ら。


　


　


　


「大丈夫？A」


　


「ごめんねA！」


　


　


　


同じタイミングで言葉を発する二人。


　


やっぱり兄弟だなぁ。


　


　


　


『大丈夫です。十四松様のせいでもないですから』


　


「ほんと？ごめんねっ…！」


　


『謝らないで。私、笑う十四松様が好きです』


　


　


　


しゅんとしてる十四松様なんて、見たくない。


　


せっかく笑顔が似合うんだから。


　


　


　


「…うん！笑ってる！Aが好きなら！」


　


『はいっ』


　


　


　


へら〜っと笑うこの人は、まさに天使。


　


　


　


「ねえA〜、そろそろ僕にもかまって？」


　


　


　


小動物みたいな真ん丸い瞳。


　


寂しそうに私のマントを掴む手。


　


トド松様……マジ天使。


　


あ、堕ちてた…。


　


　


　


『この頃会いに来てくださらなかったから、今日は会えて嬉しいです』


　


「ごめんね？僕もまだまだいろいろと忙しくて」


　


『いえ！トド松様が悪いわけじゃないんですから』


　


　


　


彼は天界から追放された身。


　


他の天使たちと会うこともあるから、その度にいろいろと…。


　


知り合った頃なんて、今とは全然違ったし。


　


　


　


「二人共、あんまり遅い時間にAを外に連れ出したらダメだよ？」


　


「「はぁーい…」」


　


『大丈夫ですよ！カラ松様がお客さんとしてお二人と会うよう言ってくれたんですし』


　


　


　


神であるチョロ松様は、私を心配してくれて、お父さんのような人。


　


あ、こう言ったら怒られちゃうけど。


　


おそ松曰く、過保護みたい。


　


　


　


「…まあ、僕の泉なら安全だけどさ。Aは狙われる身なんだから」


　


『重々承知しています。でも、チョロ松様ともお会いできてよかったです！』


　


　


　


それに膝枕までしてもらって…。


　


ちょっと恥ずかしい。

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