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３７話 ページ8
私はジャージのフードを深く被り、靴を履く。
「ばれないかな…」
轟「大丈夫だろ」
その自信はどこからくるの…
まぁジャージ自体は男っぽいから、髪の毛を隠せば…
家から出ると、周囲を確認しながら、廃墟都市行きのバスへ乗り込んだ。
バスに乗ってからも気を引き締めないと…
誰かに見られてもおかしくない。
鼓動が早まる。
こんなコソコソして、まるで犯罪者みたい。
この街から…阻害された気分。
…もう、雄英高校には…戻れないんだろうな。
みんなとも…
やっぱり轟くんを巻き込んだことに罪悪感を感じる。
私と出会わなければ、彼は雄英生でいられた。
こんな共犯じみたことしなかった。
轟くん、ヒーローになる夢…潰されちゃうのかな。
全部分かってて、それでも私を助けてくれるのかな。
いや、だめだ。
轟くんの夢を潰すわけにはいかない。
いざとなったら、私が…
そう固く決意する。
轟くんだけでも、元の生活に戻してあげる。
…絶対。
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作者名：カッパ | 作成日時：2017年10月27日 23時
