３５話 ページ6
轟くんがコンビニで買ってきてくれたおにぎりを二人で食べる。
轟「…さっき、コンビニで切島と爆豪に会った」
「なんか言ってた…？」
轟「病院からお前がいなくなって、捜索願いが街中に流れているらしい。
その手伝いをしてるみてぇだ」
「…もう、…敵同士だね」
轟「…俺は仲間だ」
「あ、ありがとう…」
顔が熱くなる。
轟くんの言葉はいつもストレートで受け止めるのがすごく恥ずかしい。
「轟くん、私なりに作戦考えてみたの。
さっきも言った通り、まず神谷の居場所がわからない限り私達には手のだし用がない。
だから、もう一度春樹と戦う。
でも春樹の個性がちょっと厄介なの」
轟「厄介？」
「うん。春樹の個性は超音波。
主に空気の振動なんだけど、轟くんの氷結はまず効かない。
空気振動ですぐに破壊されちゃう」
轟「火しか使えねぇってことか」
「うん…私の個性も、飛んでくる弾丸は跳ね返せても、春樹の個性は避けられない」
轟「拳銃には慣れてるのか？」
「…昔から、そういう訓練受けてたから、拳銃の扱いには慣れてるの」
轟「昔から…」
「…どうしたの？」
轟「春樹とは子供の頃から一緒なのか？」
「うん。親が亡くなって、轟くんと離れてた空白の数年は春樹と一緒だった…でも昔からいじわるで、私はちょっと苦手」
轟「…そうか」
「轟くんがそんな顔する必要ないよ…親が亡くなったのは、神谷のせいだから」
轟「いや、…妬いただけだ」
「え？？」
轟「なんでもねぇ。」
轟くんはそう言って服を着替え始めた。
「ま、まって！ここで脱がないでよ！」
轟「…？ 上だけだ」
「そーゆう問題じゃない！」
轟「お前も着替えた方がよくねぇか。病院の服じゃ動きにくいだろ」
「たしかに…気持ち悪いかも。
着替えたいけど、替えの服は家にしか…」
轟「ジャージくらいならあるぞ」
「ほんと！？ありがとう！」
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作者名：カッパ | 作成日時：2017年10月27日 23時
