９話 ページ10
私は学校が終わるとすぐに家に帰り、荷物を置いて石垣の公園に向かう。
焦凍に全部話さなきゃ。私がヒーローを目指す本当の理由を。
嫌われるのは覚悟できてる。
でも、焦凍の人生を狂わせるぐらいなら嫌われた方がマシだ。
石垣の公園に向かっていると、目の前から走ってきた黒い車が私の前で止まった。
だれ？
車から降りてきたのは耳にピアスを付けた赤紫色の髪の少年。
息が詰まる。
？「久しぶり、ふゆ」
少年は歯を見せて笑う。
舌につけた銀色のピアスを歯に当てカチリと音を鳴らした。
なんであんたがこんなとこに…
「何の用、消えて」
？「えー？感動の再会じゃん、もっと喜べよ」
「なにしにきたの」
？「父さんが、ふゆに会いたいんだってさ」
そう言って、少年は不気味に笑った。
顔も見たくなかった。
少年の名は神谷春樹(かみやはるき)。
私が殺したいほど憎む男、神谷陣(かみやじん)の実の息子だ。
「なに、そんなに殺されたいの？」
春樹「ふゆに殺されるほどやわじゃないよー。まだ昔のこと根に持ってんの？
過ぎたことなんだから忘れなよ」
「はぁ？ふざけないで。あんた私が今どこに通ってるかわかってるの？」
春樹は私の服装を見て目を見開いた。
春樹「なんだよお前…雄英に通ってんのか？」
「そう、ヒーロー科。意味わかる？」
春樹「へぇ。そんなに父さんを殺したいんだ」
「初めからそう言ってるでしょ。だから…」
？「立花？」
私がそう言いかけたところで、後ろから声がして振り返った。
「焦凍…？なんでここに…」
いつからいたの？会話聞かれてた？
轟「石垣の公園に向かうところだ。…そいつは？」
焦凍は春樹を見た。
春樹「焦凍って、轟焦凍？ははっエンデヴァーの子供じゃん」
轟「…」
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カッパ(プロフ) - 美魅斗さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！自分でもキャラ崩壊してないかなって不安だったのでそう言って頂いてとても嬉しいです！(*^^*) (2017年6月4日 20時) (
レス) id: 0a3f8239eb (このIDを非表示/違反報告)
美魅斗 - 面白いですね！早く続きが読みたいです!更新頑張ってください!応援しています!何か、小説書く人によって、焦凍君のしゃべり方とか性格が変わるんですけど、貴方の焦凍君は、大好きです。 (2017年5月30日 22時) (レス) id: 226a185a11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カッパ | 作成日時：2017年5月21日 13時
