２３話 ページ24
スマホの通話ボタンを押す。
「もしもし…」
「「…夜分に悪い、立花か？」」
「あ、相澤先生！？」
「「突然悪い、少し聞きたいことがあってな。今大丈夫か？」」
「はい、大丈夫です…どうかしたんですか」
「「今日、ＨＲで雄英生襲撃事件の犯人について話したのを覚えてるか」」
心臓が高鳴る。
「覚えてます」
「「実はな、雄英高校から生徒達を混乱させないようにと口止めされた内容が一つある。
これは雄英高校の教師らと警察しか知らない内容だ。
テレビでも報道されていない」」
「え、…どんな内容ですか！？」
「「その前に、一ついいか？」」
「え？」
「「この事件に、立花。お前は関わってないよな？」」
心臓が張り裂けるように鼓動を上げた。
スマホを持つ手が震える。
「なんでそんなこと…」
「「関わってないならいい。それだけ答えてくれ」」
声から伝わる、先生の真剣な顔。
大丈夫、大丈夫、私が全て終わらせる。何も恐れる必要ない！！
私は必死に自分に言い聞かせ、はっきりと言い切る。
「私はなにも関わってないです」
「「…そうか」」
「事件の内容、教えてください！」
「「他言無用。それだけは約束しろ。
被害者は犯人の特徴を覚えていたが、犯人から広めろと言われたメッセージも覚えていた。
犯人の思惑通りにはさせまいと警察は世に公表しなかったが」」
「犯人はなんていったんですか？」
「「…立花ふゆは敵のスパイだ、と」」
目の前が暗くなる。
そうか、その言葉を広めて私を雄英高校から追い出すつもりか…
雄英高校に敵からのスパイがいる仮定なら、
雄英高校襲撃事件もそれなりに納得がいく。
先生や生徒に私を疑わせて、誰も私に手を貸さないように。
そうすれば私の戦力だけで神谷陣に立ち向かうことになるから。
孤独に追い詰め、敵側に引きずり込む。
思わず笑みがこぼれた。
そんなことしなくたって、私は最初から１人で立ち向かうのに。
「「立花？」」
先生は黙っていた私に声をかけた。
「教えてくれて、ありがとうございます」
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カッパ(プロフ) - 美魅斗さん» コメントありがとうございます！頑張ります！！自分でもキャラ崩壊してないかなって不安だったのでそう言って頂いてとても嬉しいです！(*^^*) (2017年6月4日 20時) (
レス) id: 0a3f8239eb (このIDを非表示/違反報告)
美魅斗 - 面白いですね！早く続きが読みたいです!更新頑張ってください!応援しています!何か、小説書く人によって、焦凍君のしゃべり方とか性格が変わるんですけど、貴方の焦凍君は、大好きです。 (2017年5月30日 22時) (レス) id: 226a185a11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カッパ | 作成日時：2017年5月21日 13時
