音駒にも狐が居たようで【男主】

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貴方side

今研磨と一緒におった子…烏野やったんや

『研磨、迷子にならんようあんだけ言うとったんや』

研磨「ごめん…Aくん、クロもごめん」

黒尾「いいですよー。これからも勝手にフラフラすんの禁止な〜」

研磨「分かってるって…」

『さっきのオレンジ髪の子烏野なんやね』

研磨「！あの一瞬でよく気づいたね…

多分そうだと思う…」

黒尾「えっなんの話」

『まぁええわ。はよ行くで』


＿in槻木澤高校 第一体育館

「すげーよなー東京から来るなんて」

「向こうのセッターなんか小さくね？」

「うん…それにヒョロヒョロしてる」

「控えのセッターなんじゃない？」

「強いのかな？学校名聞いたことないよな」

「音駒高校だっけか」

「あと、あそこのバインダー持ってる人。主将なんかな？」

「ぽいよなー」

黒尾「＿君等の言う“ヒョロヒョロのチビ”とは」

「うお！？」

黒尾「俺達音駒の“背骨”で“脳”で“心臓”です

あと主将は俺です」

「「ﾌﾞﾌｯ」」

その会話を聞いていた部員は思わず吹き出していた

夜久「パッと見だとAが主将っぽいもんな」

虎「初めてやるとこだとお決まりッスよね」

『？そんなにかいな』

海「多分その肩掛けジャージが問題だと思うよ」

『あぁ…癖なんよ』

黒尾「Aのせいで締まりが悪くなったな」

『それは…すまん』

「音駒高校対槻木澤高校

練習試合始めます！！」

黒尾「ん"ん…切り替えて…

行くぞ」

「「ア"ーッス！！」」



「クロさんナイスレシーブ！」

「デカいMBの奴もレシーブ上手ぇ…！」

相手からの言葉を聞いてせやろせやろとソワソワしていたら

猫又「少しは落ち着け。自慢したいのも分かるが今は試合中だ」

『すみません。つい…』

猫又「いいってことよ。お前さんは仲間が大好きだもんな」

『はい。俺の自慢の仲間ですわ』

猫又「……それを本人たちにも言ってやれよ」

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｰ

セットカウント 2-0

「攻撃も守備も“天才”みたいな奴が居るワケじゃないのに…なんで強いんだ…？」

勝者:音駒高校

『片付けするで。それ終わったら合宿所行くからな』

「「アーッス！！」」

夜久「やっぱAが主将の方がいいんじゃねぇか？」

黒尾「それ俺も思った。いや、俺が主将だから！？」

海「でもマネージャーが主将はやれないから黒尾のままでいいと思うよ」

黒尾「海…！！」

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