音駒にも狐が居たようで【男主】

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いつも通りに学校に行く。他の日と違うとすれば今日は部活がオフであること。放課後が空いているので合宿に向けて買い出しに行っている最中だ

『テーピングに冷却スプレー、念の為湿布も買い足しておくか…』

「んぉ？Aじゃねぇーか！」

ブツブツと独り言を呟き、商品が並べられている棚と睨めっこしていたら聞き覚えのある声にミミズク頭、その彼から肩に腕を回されていた

『なんや、光(こう)くんやないの。それと京治も一緒なんやな』

赤葦「ちょっと木兎さん…！お久しぶりですAさん」

光くんの後ろから慌てて追いかけてきた京治にも声をかける

木兎「聞いたぜー！GWに合宿があるんだってな！その買い出しかなんかか？」

『せやで。今日は丁度部活もオフやったからな。ええ機会やと思って来たんや。2人は何しに来たんか？』

赤葦「僕たちも似たようなものですよ。あの…今からって時間ありますか？」

『あるけどどないしたん？』

赤葦「もし良かったら新しく出来た和菓子店行きませんか？最中も置いているそうなので」

『ええなぁ…その店前から気になっとってん。誘ってくれておおきに』

木兎「なになに！俺も行きたい！」

『光くんも一緒に行こうな。その方が楽しいから』

木兎「ヘイヘイヘーイ！早く行くぞ！」

光くんが先頭を歩きその後を俺と京治がついて行っている構図になっていた

…そもそも光くんは店の場所分かるんやろか

赤葦「Aさんって木兎さんの扱い慣れてますよね。尊敬します」

『3年も友達やってたら流石に慣れるで』

赤葦「是非とも教えてもらいたいですね」

『京治はもう慣れとるやろ？他に言うこともないし』

赤葦「そうかもしれませんが、木兎さん結構Aさんに懐いていますし…」

驚き目を見開く

懐かれた記憶ないんやけどなぁ

『せやか？？普通やと思ってるんやけど…』

赤葦「懐いてますよ。木兎さん音駒と練習試合する時はいつもよりしょぼくれモードになるのが少ないですし」

『それは知らんかったわぁ』

初めて知ったことに息を漏らしながら数回瞬きをする

木兎「赤葦ー！店どっちだ！？」

赤葦「そこを右に曲がってください」

木兎「おーう！！」

その後無事に店に着き、最中を食べることができた

最中美味しかったなぁ


＿合宿まで3日

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