音駒にも狐が居たようで【男主】

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1回戦、2回戦と順調にコマを進めた烏野だが、3回戦目にて青葉城西に敗れた

その報告を聞いて俺も悔しくなった

いや、本人たちが一番悔しいやろ

ただ一言だけ「お疲れさん」の言葉以外かける言葉を見つけられなかった

付け加えて「次は春高やな」とメッセージを送った

海「他所ばっか気にしてやれないよ。うちだってIHが近いんだから」

『分かっとるで。大丈夫や音駒(うち)はちゃんと強いで』

海「！ほんと…頼もしいね」

信介のところは予想通り県優勝、全国決定

『負けられへんな』

空気がピリッとする。Aの目は闘争心と楽しみが混ざった感情を浮かべていた

信行くんと部室に向かう途中鉄くんと研磨、衛輔くん、虎と出会った

研磨「ヘブシー！！」

研磨がくしゃみをした。誰かが噂でもしてたんかな

虎「汚ねぇっ」

夜久「テッシュ！」

黒尾「しかし今回もするんかね」

『練習試合か？すると思うで』

部室に入り着替えながら会話をする

研磨 ｿﾞｯ「！？風邪ひいたかな…悪寒が…」

虎「うおおい！大会前だぞ！？」

夜久 ｿﾞﾜ「うーん…確かに今日ちょっと寒い…？」

虎「夜久さんも！？」

『体調管理しっかりしとかなあかんで』

虎「俺はなんか暑い！！熱いですよぉぉお」

黒尾「山本うるせぇ」

虎の方を見れば、俺の視線に気づいたのか静かになった

黒尾「……ほんとお強い」

『あと、IH前やからって浮かれるんやないよ。テストがあること忘れんなや』

そう言い残して部室を出た

Aが出ていったあと山本は大量の冷や汗をかいた

虎「ヤバい……赤点取ったら命が無くなる……」

犬岡「ちわーっ……て山本さんどうしたんですか？」

犬岡と芝山、灰羽が入ってくる

黒尾「Aにテストのこと言われて焦ってるだけだ。気にすんな」

それを聞いて犬岡と芝山は苦笑いを浮かべるが灰羽は顔を青くした

リエ「夜久さん……赤点って何点からですか…」

夜久「お前…そこからかよ」

夜久はため息をつく

夜久「今の1年は知らないと思うけど、赤点を取るとAに説教&正論パンチがとんでくる

山本は1回経験したもんな」

虎「できればもうしたくないです…」

夜久「ならちゃんと勉強しとけよー」

虎「ウィッス…」

リエ「夜久さん！勉強教えてください！」

灰羽は夜久に泣きついていた

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