音駒にも狐が居たようで【男主】

15 ページ16

烏野ベンチ

繋心「…あのマネージャー、いやだな」

武田「と言うと？」

繋心「アップの時からずっとこっちを見てた。あんだけ見られてたら嫌ほど気付かされる

音駒のセッターも厄介だがあのマネージャーも厄介だと思うぞ」

武田「要注意ってことですかね…」

繋心「多分だけどな」

そんな会話がされていたとか

第二セット開始

3-1(音駒 烏野)

バチッ

走も慣れてきたんか追いつけるようになっとるな

ドドッ

やっぱ3番の兄ちゃんはパワーがあるなぁ

「チャンスボールチャンスボール！」

キュッ、キュ

ブワッ

！躱した

犬岡「ふぐっ」

バチッ、ドッ

田中「！くそっ」

こんだけ止められとったら心も折れそうやな

猫又「＿気力を挫く“人の壁”

打てば打っただけ心は折れて＿」

ゾワッ

『笑った…』

恐ろしいわ。普通なら心が折れて戦意喪失なはずなのにこの10番笑いよった

面白い

『監督、烏野とやれて良かったです』

猫又「そうだな(ウチのマネージャーも恐ろしいことだな)」

7-5(音駒 烏野)

「ナイスレシーブ」

キュ、キュ

ビッ

『え、トスを見た…』

日向「あ"っ、オアッ、ギャッ」

繋心「っ…たっ…た、た、た、タイムッ！！」

烏野高校 タイムアウト

ボトルとタオルを渡し

『10番トス見たな』

虎「？当然じゃないっスか」

『今まではボールを9番に任せて10番は突っ込んで来てひたすらスイングやったんや』

研磨「…翔陽は多分ブロックを避けようとしたんだと思う…」

虎「へぇー…」

ﾋﾟｰｯ

また10番に上がった

かすっ、ぺちっ

まだ上手くハマってないけど、これがハマったらとんでもない武器になるで

繋心「タイム！日向一回落ち着け！」

日向「ハイッ」

烏野高校 2回目のタイムアウト

どうする、10番が普通の速攻を打てるようになったらそして使い分けができるようになったら

考えろ考えろ

黒尾「＿さん、Aさーん聞いてる？」

『あぁ、すまへん考え事しよったわ』

黒尾「集中するのはいいけど、ちゃんと聞いとけよ？」

『分かっとるで』

黒尾「ふーん、それなら…おら！」

何をするかと思えば鉄くんは両手で雑に俺の頭を撫で始める

『え、ちょ、鉄くん…？』

黒尾「先のことなんて分かんねぇんだからそん時になってから考えろ」

『…せやな』

やっぱ俺はいい仲間を持ったな

16→←14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す