音駒にも狐が居たようで【男主】

10 ページ11

そして5月6日 AM8:50

烏野総合運動公園 球技場

黒尾「集合！」

烏野と音駒はお互い向き合う形で並んでいる

おっ、やっぱ女の子のマネ居ったやん

「あ"っ！！？」

声がする方に目を向けるとオレンジ髪の子が口元を抑えていた

…研磨言うてなかったんか

「挨拶！」

「「お願いしアス！！」」

「「しアース！！！」」

俺と相手のマネージャーは軽く会釈をする

「研磨！」

研磨「あ」

「ねねね音駒だったの！？」

研磨「あ、うん」

「なんで教えてくんなかったんだよ〜」

研磨「だって聞かれてない…」

「でもお前最後に“またね”って言った！

何か知ってたんだろ！！」

研磨「TシャツにKARASUNO HIGH SCHOOLって書いてあったから」

「うぐ…」

虎「ヘイヘイヘイ。うちのセッターに何の用ですか」

目離した隙にアイツは…

「っ！！」

研磨「ちょっと…」

「ごっごめんなさ」

「そっちこそウチの1年に何の用ですかコラ」

「田中さん！？」

烏野にも虎と似たような奴おるんやな

虎「なんだコラ」

田中「やんのかコラ

シティーボーイコラ」

とめるか

「“やんのか”ってやるんだろこれから試合なんだから

あとシティーボーイとかやめろハズカシイ」

『虎』

虎 ﾋﾞｸｯ

『誰彼構わず絡むな言うたよな？アホに見えるからやめぇ』

全_音駒以外「「(関西弁…)」」

田中、虎「「…………」」

『すんませんウチの恥ずかしい奴が』

「うちもスミマセンお恥ずかしい」

虎「！？はぅあっ」

田中「！！？」ﾋﾞｸｯ

急に奇声上げたかと思えば向こうのマネに反応したんか

虎「女っ……マネッ…美っ…うぉ

あぅっファァァァ」

『よかったな。女マネ居ったやん』

犬岡「ですね！やった！女子マネージャー居た！ハーゲンダッツゲット〜」

『あの良かったら荷物持ちますよ』

相手のマネージャーに声をかける

「いえ、申し訳ないので…」

『ええですよ。俺もマネージャーなんです。女の子が持つより男の俺が持った方がええでしょ？』

「…じゃあお願いします」

少し悩んでから荷物が渡される

『俺3年の北Aと言います。双子の兄が居るから名前で呼んで欲しいわ』

「3年の清水潔子です。今日はよろしくお願いします」

『同い年なんやし敬語なくてええよ』

清水「分かった、よろしくAくん」

『おん、よろしゅうな』

11→←9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す