【z.o.m】天使の堕天使【w.rwr.d!】

水に封印されし者 廿陸 ページ28

レアside


しんぺい神さんに髪の毛を結ばれて、とてもすっきりした。



次はひとらんさんだけど、農業をしているだろうと言うことで保留。



と、なれば、次は鬱さんだ。



鬱さんは女たらしだと聞く。女たらしって何だ？


ｺﾝｺﾝ


ノックして反応を伺う。少し唸り声が聞こえる。何かあったのだろうか。



ｶﾞﾁｬ


『鬱さん、起きてます？』



鬱「ん〜…」



鬱さんは少しボケていて、髪の毛が最上級に整っていない。オフモードの鬱さんだ。



『起きて、鬱さん』



鬱「…レアちゃん…？」



『そうよ』



鬱「…起こしに来てくれてんねんな、ありがとう」



起き上がり、メガネを掛けた。


いつもの鬱さんだ。




『トントンさんが朝食作りながら待ってるわ』



鬱「おん、ありがと」



ﾌｯと微笑した鬱さんは、少しカッコよく見えたなんて、知ったことない。



…




次はシャオロンさんの部屋。



不人気って言われてるけど、不人気の要素あるのかな…？



ｺﾝｺﾝ



『失礼するわ』



反応を伺うのが面倒くさくて入る。



シャ「ｽｰ…ｽｰ」



正しく寝息が立っているシャオロンさん。お疲れなのだろうか。



『シャオロンさん、起きてください、朝です』




シャ「んー…」




まだ起きなさそうなので揺さぶる。




少し唸り、瞼が開いていく。



『おはよう、シャオロンさん。トントンさんが朝食作りながら待ってるわ』




シャ「レア…か、おはよ」




『トントンさんが待ってるわ』




パッチリとした大きな瞳が欠伸によって揺らぎ、涙目になった。



乾ききった海に、潤いが戻ったかのように。

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