第三話 嬉しいお知らせ byクラウィン ページ6
紅葉side
ようやく、放課後になってくれた…。
後、どうやら転校生は、今朝姉さんにぶつかった奴等らしい。
名前を男の方は【月島 梓】
女の方は【月島 ユカ】
覚えておかなくても良さそうだが…片隅にはいれておこう。
ケースケ「青葉さん、行こう？」
紅葉「あぁ…後、青葉さんじゃなくて紅葉でいいよ」
ケースケ「分かった！えーと…紅葉…ちゃん！」
紅葉「ふふっ、行こうか」
今日は、ケースケ君と話しながら病院へ行く。
姉さん、私には友達のような者が出来ました。
ケースケ「ここ？」
紅葉「あぁ、姉さんは入院しているんだ」
紅葉「姉さん、私だ、入るぞ」
？「あぁ、いらっしゃい。あれ、そっちの子は？」
ケースケ「天野 ケースケって言います！」
紅葉「私の友達なんだ」
？「そうか…私は青葉 雛羽。紅葉の姉だよ」
ケースケ「えーと…青葉さん…？」
雛羽「雛羽で平気だよ」
ケースケ「分かりました！」
あぁ…やっぱり姉さんはきれいだ。
紅葉「姉さん、今日は本を持ってきたよ」
雛羽「ありがとう、紅葉。そういえば、今日は嬉しいお知らせがあるよ」
紅葉「？」
雛羽「このまま、異常がなければ、明日には退院できるんだそうだ」
退院。
それは私にとって最高の言葉だった。
紅葉「ほんとか、姉さん！」
雛羽「あぁ」
ケースケ「えっと…おめでとうございます！」
雛羽「ふふっ、ありがとうね」
姉さんと一緒に、また暮らせる…！
紅葉「そういえば、ケースケ君には13歳のお姉さんが居たよね？」
ケースケ「うん、居るよ！」
雛羽「おや、なら私と同い年だね」
ケースケ「雛羽さんも13歳なんですか！？」
雛羽「あぁ…５年前に人工冬眠をしてしまって容姿は変わっていないけどね…」
ケースケ「そうなんですか…あの、姉ちゃんをよろしくお願いします！」
雛羽「あぁ…任せてくれ」
紅葉「ふふっ、さてケースケ君、帰ろうか？」
ケースケ「うん！」
紅葉「また、来るね、姉さん！」
雛羽「えぇ、楽しみにしてるわ」
口角が上がるのを感じた。
第四話 双子の人外達 by魔戒→←第二話 付き添い byクラウィン
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