第二話 付き添い byクラウィン ページ5
紅葉side
朝から嫌な気分になった。
折角姉さんと楽しく過ごしていたのに…。
そんなことより、あの梓と呼ばれていた男。
あいつ【感情なき青緑の鬼】か?
噂に聞いた程度だから、何も知らないが。
早く、放課後になってくれないか?
姉さんの所へ行きたい。
授業なんか聞かなくたって分かる。
もし、分からなかったとしても、姉さんに教えてもらえる。
紅葉「…はぁ」
時計を見る。
まだまだ時間がありすぎる。
はぁ…最悪だ。
そういえば、今日は転校生が来たそうだ。
なんか、このクラスらしいが…。
あぁ…あそこに居る人だかりの中か…。
ケースケ「青葉さん、転校生のところ、行かないの?」
紅葉「あぁ…人だかりが少なくなってからにするよ」
嘘だ。
人だかりが少なくなったって行く気はない。
窓の外を見てみる。
…私の見間違いじゃなければ、何だか変なのが居る。
見てみぬふりが一番だろう。
ケースケ「あの…青葉さん」
紅葉「なんだい?」
ケースケ「青葉さんって放課後、よく病院に行ってるよね…?」
紅葉「あぁ」
ケースケ「良かったら、俺もつれていってくれない?」
紅葉「あぁ、大歓迎だ。姉さんも友達を連れていったってなれば、喜んでくれるだろう」
ケースケ「ほんと!?ありがとう!」
紅葉「あぁ、どういたしまして」
姉さんは喜んでくれるだろうか?
今日は、本を持っていかなきゃな。
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