【シャドウサイド】怪しく美しい姉妹と命の儚さ感情を知らない双子は大切な物を知る (ページ24)

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第二十三話　助け byクラウィンページ24

フールside
雛羽「困っている子達を助けるのに理由はいらないだろう？」

さすがは雛羽。
いつだって、僕の憧れ。

紅葉「姉さん、終わったぞ」

雛羽「ありがとう、さてその怪我をどうにかしようか」

助けるだけじゃなく、怪我まで治してあげる。
本当に凄い人だ。

雛羽「…」

雛羽はユカの頬に手を当てる。
そうして、少し目を閉じるとユカの傷が治っていく。

代わりに痛みが雛羽にいく。
だけど、雛羽は顔色一つも変えずに、手を離す。

僕は、どこの高校の奴か、調べて少し売りにいくだけでいい。
そうすれば、標的は僕たちに向く。

そうすれば、この子達は狙われなくなる。
関わりも少なくなる。

雛羽「行くぞ」

三人「はい」

僕たちは縄をほどいた後、すぐに路地から出る。
高校生を担いでね。
他と鉢合わせするのはごめんだからね。

さて、ユカ達が僕たちの事について何も言わなければいいけど。

梓side
なんで…？
俺には分からない。
酷いこともたくさんしてきたのに。

助けるだけじゃなく、怪我も治すだなんて…。
一体、何を考えてるんだ？

…あの時の、あいつらは凄く哀しそうだった。
あいつらの事は、知らないけれど。
何だか、知らなくちゃいけないような気がした。

仲良く…できるかな…。