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帰り道 ページ12

彩視点

秀明の授業も全く頭に入らなかった…

いるかな?
相変わらず、目を光らして待っている上杉君がいた。

さつきから心臓の音がうるさい。

わかってるよ

期待しちゃだめだって


分かってるけど………ね


「お待たせっ!」
「なあ、ちょっと来い」
「へっ?」
びっくりしすぎて、間抜けな声が出ちゃったよ
は、恥ずかしいし…


また、二の腕つかまれてるし…


しばらくすると、上杉くんが止まった。

「あ…のさ」
「ん?」
上杉(やべぇ、超かわいい)
「お前って、好きな人とかいんの?」
それはあなたです…
なんて言えない…
「いるよ」
としか言えなかった…
「どんなやつ?」
「えっと、クールで、冷たそうに見えるけど仲間思いで、実はすごく優しくて……」
今、言うしかないよね
「今、私の目の前にいる人……」
言っちゃった…
「えっ…それってさ…」
もうっ!じれったいな…
「まだわかんない?私は、上杉くんが……」
「待った」
そうだよね。上杉君は女嫌いだった。
「ごめんね。嫌だったよね…」
「ちがうっ」
「俺から、言わせろっ!」
「お前が…好きなんだ…」
ウソ…
ゆ、夢じゃないよね
「ほっ、ほんとに?」
「何回も言わせんな。ほんとだっ!」
「私も、上杉くんが好きだよ」
「じゃっ、よろしくな」


その後、若武たちに怒られながら祝われたのは、また別の話


END.

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作者名:あかり | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/468/  
作成日時:2020年3月5日 16時

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