Episode.73 ページ26
────出発してから数十分後
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「ちょっと寒くなってきたな……風が出てきた」
「つーかお前何で下素足なんだよ、見てるこっちが痛ェだろ」
「これは俺のポリスーだ！」
「ポリスーってなんだよ、ポリシーだろ」
『変わったポリシー持ってんな……』
この国に入る前、ビビが気温の事言ってたな……マイナスとかって言ってたか
雪も降って寒いと感じてんのによく素足で歩けるな
「それよりな、知ってたか？雪国の人達は寝ねェんだぞ」
「あ？何で」
「だって寝たら死ぬんだもんよ」
「バカ言えそんな人間居るかよ！」
「本当だよ、昔人から聞いたんだ」
二人が喋っているのを聞きながら熱による頭痛や怠さに堪える
いや、一番堪えているのは恐怖かもしれない
「ガアア！！」
『ひっ』
この二人がさっきから会話してる間、ずっと噛み付こうとしてくる変な動物が居る
牙が、牙が怖い
んで何でこの二人は気にもせず会話を続けながら避けてんだ。俺からしたらいつ噛み付かれるかの恐怖でそれどころじゃねェんだけど
「ガルルル！！」
「鬱陶しんだよさっきから！！」
ドゴン！！と音を立ててサンジが勢い良く蹴った
良かった、やっとどっか行った
行った？行ったとは違う気がするが
「おいA、今蹴っちまったが大丈夫か？」
『え、別に……大した事ない』
「俺が蹴った分とかお前にも影響出んだから、なんかあったらマジですぐ言えよ」
『ん……』
妙に優しいな、優しくすんのは女だけかと思ってた
病人っつうのもあるんだろうけど……
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「ナミさん気をしっかり持つんだぜ、ちゃんと医者に連れてくからよ」
「雪がだいぶ積もってんなこの辺は」
「おいルフィ、もっとそ〜〜っと走れよ、ナミさんの体に響くだろ」
『な、話の節折って悪ィんだけど、前』
「ん……？」
「んん！？」
さっきの牙が怖い動物のデカくなった奴等が何匹も居る
小さい奴は大きい奴の肩らへんに居る
アレ絶対親子とかのやつだろ
「な……何だよこいつら……！」
「白くてデケェから白熊だよ、間違いねェ！」
『ドルトンさんが言ってたやつだ……うわ……』
ドルトンさん、「集団に出くわしたら命はないぞ」って言ってた
……頼むぞ二人とも……
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鶯(プロフ) - 夜琉さん» コメントありがとうございます！面白いと思えるような内容になれててとても嬉しいです〜！続きもゆっくりと書いていきますのでゆるりと待って頂けると幸いです！ (2019年5月10日 21時) (
レス) id: b7515f1484 (このIDを非表示/違反報告)
夜琉(プロフ) - とても面白かったですっ！！！続き待ってます！ (2019年5月10日 18時) (レス) id: 46a7f73685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶯 | 作成日時：2019年3月29日 20時
