Episode.25 ページ27
「あーーーっ！！」
雪かきをしていると、ナミの叫び声が聞こえた
「な！何だどうした！」
「何事っすかナミさん！」
「うそ……！180度船を旋回！急いで！」
「180度！？何で引き返すんだ」
『真逆じゃないか……』
「忘れ物か？」
「違うわよ！船がいつの間にか反転して進路から
さっきナミと部屋の中に居た時は、進路は合ってたはずだ
この短時間で180度も……
「波に遊ばれてるな」
「あなた本当に航海士？
ここはこういう海よ、風も空も波も雲も何一つ信用してはならない。不変のものは唯一『
ミス・ウェンズデーがそう言う
風も空も波も雲も……何も信用ならない海
ここ、そんな海だったんだ
「偉そうにウダってないでさっさと手伝え！」
「「うお！」」
ナミが勢い良く二人組を蹴り飛ばす。
って、感心して見てる場合じゃねェ
「ブレイスヤード右舷から風を受けて！左へ180度船を回す！
ウソップ
「おう！」
「まかせろナミさん！！」
「うるさい！！」
『って事はまた気候変わるのか……！
サンジ！借りたマフラー置いてくる！ナミもコートありがとな！』
「置いてきたらAも手伝って！」
『ああ！』
部屋に戻り、置いてあったハンガーにコートを掛ける。外を見るともう雪が止んでいた
「おい待て風が変わったぞ！」
「うそっ……！」
「「春一番だ」」
「何で！？」
ビュウ、と暖かい風が吹く。さっきまで雪が降ってたとは到底思えない
「ゾロ！起きろ！緊急事態だぞ！」
『よく寝てられるな……』
ペシペシと顔を叩いてみるが全く起きない、起きろよ
「おい！向こうで今イルカが跳ねたぞ。行ってみよう！」
「あんたは黙って！」
「波が高くなってきた！」
『オイ！十時の方角に氷山発見！このままだとぶつかるぞ！』
「ナミさん霧だ！」
「〜〜っ、何なのよこの海はァ！」
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作者名：鶯 | 作成日時：2018年12月23日 18時
