Episode.14 ページ16
「見て！あれ島じゃないっ！船だ！しかも鉄！」
「じゃあやっぱりこの海は胃液で長居するとこの船だって溶けちまうってことか！
おい！何を始めたんだ！説明しろ！」
「
「「何！？」」
「そういえばこのクジラ……額に凄いキズがあった……！……それに空に向かって吠えてもいたし……！」
「？……どういうことだ」
『つまり……苦しんでるんだろ』
「そうか！……それが狙いかあのジジイ！
体の中からこのクジラを殺す気なんだ。悪どい殺し方しやがるぜ……！」
「謎が解けたらさっさとここ出るぞ、ボヤボヤしてるとおれ達の方が溶けちまう」
「まァ捕鯨をとやかく言う気はねェし、クジラを助ける義理もねェ。脱出しよう」
『溶けるのも時間の問題だもんな、にしても……荒れてんなァ』
今頃¨
胃酸の海も大荒れだ
「オイ……こう胃が荒れてちゃ出口までたどり着けねェぞ
早くしねェと俺達の命もルフィの命も気がかりだ。あいつは
「おいっ！ジイさんが飛び込んだ！何する気だ！？溶けちまうぞ！」
おじいさんはクジラの胃液の中に飛び込んだ
ウソップはあのおじいさんが体の中から殺す気だと言ってたが……
何する気なんだ
「出口ヘ向かってる、俺達も早く出よう。クジラがこれ以上暴れ出す前に」
────ドオオ……ン！
「うわ！」
「漕ぐしかねェ！急げ！」
出口ヘ向かって船を漕ぎ始め、ものの数秒後
出口の扉にある、人が通れるくらいの小さな扉から────……
────ドカー……ン！
────あああああ……！！
扉が勢いよく開く音と、人の叫び声
何故かルフィもいる
あと知らない奴二人
「ル……ルフィ……！？」
「よォ！皆無事だったのか！とりあえず助けてくれ！」
飛んできた三人はそのままクジラの胃液の中に落ちていった
……そういや、能力者って泳げないって聞いたことあるぞ
「ルフィは置いといてまた変なのが二人いるんだけど……！」
「おい！じいさんが逃げるぞ！」
「ほっとけ、まずルフィを引き上げる」
『変な奴二人も回収しとこうぜ、一応』
胃液で溶けて人生終わるって、可哀想だしな
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作者名：鶯 | 作成日時：2018年12月23日 18時
