Episode.11 ページ13
「ここが世界で一番偉大な海……！
────行けーーーっ！！」
────ブオオオオオオ！
「おい何だ、何か聞こえたか？」
「知るかー！行けー！」
「風の音じゃない？変わった地形が多いのよきっと」
────ブオオオオオ
「オイ……何だありゃ……」
「ナミさん！前方に山が見えるぜ！」
『しかも真っ黒のな
……山なのか？』
「山？そんなハズないわよ！この先の¨双子岬¨を越えたら海だらけよ」
────ブオオォオオオ
「……ん？」
近付くに連れ、この音の主と黒い山らしきものの謎が解けた
これは────……
「山じゃねェ！！」
「クジラだァ！！」
「ブオオオオオオオ！」
オイオイ巨大かえるの次は巨大クジラかよ
勘弁してくれ
「どうする！？」
「戦うか！」
「バカね戦えるレベルじゃないでしょ！？」
『逃げの一択だろ、こんなの』
「でも進路を塞がれてる！」
「ちょっと待てここまで近づくとただの壁だ！
まず
「そっか、向こうが私達に気づいてるとは限らない」
「でもこのままじゃぶつかるぜ、左へ抜けられる。とり舵だァ！」
「舵折れてるよ！」
「何とかしろよおれも手伝う！」
「そうだ、いいこと考えた！」
「何すんのルフィ！？」
出会ってそんな経ってないが、ルフィの¨いいこと¨って嫌な予感しかしねェな
変なことするなよ
「とり舵っ、とり舵ィ〜〜っ！
だめだ曲がらないっ！」
────ドウン！！
腹の底に響くような音がした
「「「「大砲……！」」」」
『へェ、この船大砲なんてあんのか』
「感心してる場合じゃないでしょ！」
大砲をクジラにぶつけて止めようってのはまァ悪くはないが
このサイズのクジラじゃ無理だろ、止まらないだろ
「よしっ！船止まったか！？」
『クジラがもう少し小さかったらいけてたな……』
バキッと船の船首が折れる
被害が船の船首だけで良かったと思う
「最……悪……
死んだかも……」
『死んだかもなァ』
一難去ってまた一難
無事に逃げられますように
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作者名：鶯 | 作成日時：2018年12月23日 18時
