比喩表現は体術にはなり得ない【ヒロアカ】

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同日、夜遅く────






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「比喩奈ちゃん、ぐっすり寝てるね」



「そうね〜可愛い寝顔だわ！」



「……ごめん、こっちに来てくれたのも僕が呼んだからなのに……


仕事増やしたよね」



「やだ〜蔦のせいじゃ無いわよ！


ヒーロー殺しのお話なんて、単なる口実作りだったのに本当に出て来ちゃうんだから驚いたわ、ふふ」








この病室、比喩奈ちゃんだけで良かった



こうやって寝てる時にコッソリ来るなんて、変人扱いされそうだもんね



……事務所でやりたかったけれど、仕方がない









「……比喩奈ちゃんの、個性が上手く発動しない理由(・・・・・・・・・・・・・)


映なら、見れる……だろ？」



「ええ、任せて」









彼女の個性が上手く発動しない理由は、必ずある



過去のトラウマや誰かの個性の仕業……



少しでも手掛かりを掴めたら、解決出来るとは思うんだけど……



このまま治らないんじゃ、ヒーロー科としてついていけなくなるかもしれない








「……じゃあ、行くわよ」







映が目を瞑り、比喩奈ちゃんの頭に触れる



ほんと、警察官向けの素晴らしい個性だな









***









「……どう、だった」






数分が経ち、映に話しかける



映は困ったような表情をして、言った









「……楤令葉ちゃん、ね」



「…………！！」



「彼女の個性のせいだわ、遡ってみたけど……


体育祭の日の夜だったわ、きっと比喩奈ちゃんの体育祭での出来事を見てやっちゃったのかしらね」



「ああ、凄かったもんね……」









参ったな



これじゃ、僕にはどうしようも出来ない



これは楤令葉と、比喩奈ちゃんの問題だ









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真言(まこと) 映(うつし)




職業:警察官




個性:映像






頭に触れた人の過去を見れる。自身の記憶だけでなく、周りで起こったことも含む



最大で三ヶ月前まで遡れるがそれ以上は不可能。未来は見えない

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