海と琥珀とそれから愛と vol.11【ONE PIECE】 (ページ6)

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Episode.489 ページ6

『……この空気の中、凄く言いづらいんだが……俺からも一つ』

「どうした？A」

『ウソップが帰って来るとは俺は信じてるけど……いつになるか分からないから先に話しとこうと思って

本当は皆が揃ってる時に言おうと思ったんだけれど……』

コレを見て欲しい、と青キジから貰った永久指針(エターナルポース)をシザーケースの中から取り出した

とりあえず詳しそうなナミとロビンに渡し、持っていて欲しいと頼んだ

「預かるのはいいけど、どうしたのよコレ」

『青キジから貰って……』

「「「「青キジ！？」」」」

『うん、ロビンは知ってるかもしれないけど、皆が寝てる時に俺一人でプールの方に行ってたじゃん。その時に会って……いや、今思うと待ち伏せされてたのかな……分からん』

「何もされなかったか！？」

『ああうん、そこは大丈夫……で、本題なんだけれど』

コホン、と一呼吸置いて青キジと会った時の事を話し始めた

永久指針(エターナルポース)の示す島の事、妹がそこに居る事……そして、アイツが何で俺の事を知っていたかも

全て話すと、皆は唖然としていた

「まァ、つまり例のAの妹がそこの島に居るから前みてェに連れてって欲しい……って事だよな」

『うん、前はただ故郷に顔出したいなァくらいだったけど……』

「ほ……本当に居るの？嘘かもしれないじゃない！」

『例え嘘でも、信じたいよ。ずっと探してたから……全く情報が無い中、漸く見付けた手掛かりなんだ』

「……でも、それじゃあ……」

ナミは言いにくそうにしていたけれど、つまり、まァ、そういう事だ

あの時、夢を語ってグランドラインへと向かったメンバーは察しているかもしれない

「……その島で、無事に見付けたらお前はどうするんだ」

『その時は、俺、船を降りるよ』

ロビンとチョッパーは驚いていたけれど、そういう約束で船に乗ったんだ

¨俺は俺のやりたい事が叶ったらこの船から降りる¨

……今になって、あんな約束するんじゃなかったなァなんて思う

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