Episode.518 ページ35
「じゃあまとめると、A達は街の外れの方に住んでる可能性が高いって事ね。この島の地図貰って来たから、ウソップの話を聞くに恐らく……この辺りかしら」
スッ、と指をさしたのは岬の方だった。ルフィとウソップの方で中心街から離れた場所を探していると岬の方に一軒だけ家が立っていたのを見付けたらしい
それだけじゃ他人の家だって可能性もあるが、街の外れに住んでると言う情報からするに一番可能性がある
「で、どうすんだ。突っ込むのか」
「バカね、無関係の人だったらどうすんのよ」
「そうね……家まで近付いて能力で中を確認しましょうか、もし本人達が居なくても何かしらヒントになるものはあるかもしれないわ」
ロビンちゃんの時みたいに世界政府とか海軍とかが関わっていないからすぐに見付かりそうだが、問題はAだよな
ルフィだって、アインスを倒すっつうAのやりたい事を叶えたらきっともう……
別に、野郎が一人減ったところでどうともねェけど
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「多分、そろそろかな」
この島、特別狭くはないけど広くもない。中心街にはよく行ってたし聞き込みとかされたら居場所くらいはすぐにバレるハズだ
別に僕だって隠れてるわけじゃないし、見つかる前提でやってる。見つからないといけないしね
A、あの海賊の人達がそんなに大事なんだね。だから僕から離して遠ざけた
チコもかなりの材料だったけれど、それを上回るのがあの人達か
「あの人達の前でぐちゃぐちゃにしたら、Aはどう反応してくれるかな
今度こそ僕の理想になってくれるかな」
ああ、でもどうだろう。中身があんなのだったらやるだけ無駄かなァ、君は10年前から何も変わってないね
でもチコは10年で完全に理想になった。今日のはちょっと許容出来なかったけど、Aもこう出来るかも
僕の求めるAは、あの¨A¨じゃない
「居場所も仲間も失ったら君はずっと僕の理想のままここに居るしかなくなるだろう
……ふふ、君の嫌がる事をずっと考えてきた甲斐があった」
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作者名：鶯 | 作成日時：2023年1月6日 15時
