Episode.507 ページ24
「そんじゃあ！Aの妹も無事に見つかった事だし！
野郎ども！！宴だ〜〜〜！！！」
と、言う事で。急遽宴が開催された。
チコは悪いよぉと遠慮してたけど、良いから良いからと丸め込まれていた。なんか俺の知らない間に割と皆と打ち解けてるな……
「それにしても、すぐに見付かって良かったわね！そんなに小さい島でも無いんだし、
『そうだよな……チコも探しててくれたんだって？』
「新聞見たし、近くだから来る可能性もあるかなって……殆ど賭けだったけど。でも会えて嬉しい！」
『うん、俺も嬉しいよ……本当に』
その時、チコの表情に違和感があった。と言うより……何だろう、困惑をしている様な感じだ
何か変な事言ったかな、俺……
「て言うか、何で海賊してたの？まァしてたお陰でこうやって偶然出会えたから良いんだけど……」
『チコを見つける為だよ、船にもそれを条件に乗せてもらって……』
「え！？何それ、僕探す為だけに命賭けたの！？」
『い、命賭けるって……いやまァ命賭けてたかもな……』
何だかんだ危機的状況には必ず遭ってたけど毎回無事で終わってたからそこまで気にしてなかったな。確かに海賊になるのってかなり命賭けだよな……グランドライン入るなら尚更……
そう思うと五体満足でここまでこれたのもやっぱり皆のお陰だな。何も恩返し出来てない気がするけど……
そうなるとこのまま降りて良いもんなのか……？と考え始めるより前にサンジが追加の料理を運んで来てくれて、目の前にトンと皿を置かれる
何だ、と思ったがすぐに分かった。鼻を擽るこの香りは────
『これ……！辛いやつだな……！？』
「ご名答、食いてェっつってたのに食わせてやれなかったからな」
『ホント良い奴だよな……』
「言っとくけどマジで辛いからなそれ……チコちゃんには甘〜いデザート用意してるからね♡♡」
「ホント？サンジさん優し〜ね♡」
『人の妹に手出したら怒るからな』
流石に目の前に身内が居るんだから変な事はしない……はずだろう。いや分からねェな
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作者名：鶯 | 作成日時：2023年1月6日 15時
