Episode.501 ページ18
「急げ！帆をたため！」
「おい良いのかよフランキー！」
「バカ野郎！この船を信じろ！」
「そうだ！信じろバカヤロー！」
「コノヤローバカヤロー！」
「コンニャローめー！」
「手伝えお前ら！」
さっきまで号泣してたのにもう笑いあってる……切り替え早いな
まァでも、無事に戻って来てくれて良かった。久しぶりに見慣れた光景を見れた気がする
「何！？船の名前！？こんな時に！？」
「そうさ、名もねェ船じゃ出航に勢いがつかねェだろ」
「何とかライオン号みてェな感じか？」
成程、船の名前……前はメリー号だったもんな。今回も名前を付けた方がより愛着も湧くだろうし……
ルフィはなんか動物の名前を列挙しただけの船の名前を付けてたけれど、流石に嫌だな。メリー号みたいに呼びやすい良い名前……
「船の名前、俺からも候補があるぜ
────「サウザンドサニー号」！」
「おおッ！？俺が今考えてた「ダンゴ・ゴリラ・ライオン号」より良い！」
「しりとりかッ！」
「かっこいいなそれッ！」
「俺の頭を過ぎった「ライオネル親方」より……いいな」
「私の「暗黒丸」より……」
「俺の「ムッシュひまわり」より……」
『俺の「ライオンフラワーくん」より……』
気は確かかと突っ込まれたけど、皆よりかはマシだろ
それにしてもいい名前だ。アイスバーグさんの提案らしいけれど、一番しっくり来た
「アイスのおっさんのやつでいこう！気に入った！」
「「サウザンドサニー」か、良い名前だ！」
「賛成！」
『異論なし』
「名前が決まると出航の気が引き締まるもんだな！」
「宜しくなサニー！」
フランキーは自分の意見が通らなくてちょっと拗ねてた。一瞬聞こえたけどかなり長かった気がする……
それより、軍艦はもう目の前だ。名前も決まったし早く逃げないと捕まっちまう！
「今の内にこの美しい¨水の都¨を見納めとけ！あっという間に島の影も見えなくなるぞ！」
「そうか……じゃ……
────じいちゃーーーん！！それから……コビーと……久しぶりに会えて良かった！！」
「呼べよ！俺の名を！」
「何じゃいルフィ！まだ玉は残っとるぞ！！」
「無駄だ！こっから俺達本気で逃げるからな！またどっかで会おう！！」
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作者名：鶯 | 作成日時：2023年1月6日 15時
