Episode.496 ページ13
『本当に上手く行くのかねェ……』
「ふふ、どうやって連れて来るのか楽しみね」
戦力として男性陣は駆り出された。俺は船番と言う形で残ったけど……どんな方法でも良いとは言ってたがここに残る意思が強いんじゃ難しそうだけどなァ
いやしかし、街がやけに騒がしい。ルフィ達何やってんだろ
「それで？決まったのかしら、やりたい事は」
『すぐに思い付きゃあ苦労しねェって……』
「あら……でもミュンローズまでは船を出したらすぐよ。もう残された猶予はかなり短いと思うわ」
『……そうだけどさ』
筋が通るようなやりたい事を見付けるのなんてすぐには無理だ……筋を通さなくたってルフィは受け入れてくれそうだったけれど、これは俺の覚悟の問題でもある
……て言うか、街の方煩いな？叫び声が絶えず聞こえ……
「うおおおおおお！！！」
『うわッ、る、ルフィか……飛んで来るとはダイナミックな帰宅だな。ところでその手に持ってるのは？』
「おう！パンツだ！」
『何で？』
困惑してると人が空から降ってきて、廃船島の木材やらが散乱してる所に落っこちてった。しかも下半身裸だし
え？アレフランキーだよな。なんで下穿いてな……もしかしてルフィが持ってるのってフランキーのパンツ！？
チョッパーも遅れて帰って来た。まさか皆してフランキーのパンツ奪ってここまで来たのか？
「フランキー！」
「！？」
「船！ありがとう！最高の船だ大切にする！」
「……ああ、お前らの旅の無事を祈ってる」
「このパンツ！！返して欲しけりゃ俺達の仲間になれ！！」
本当にそうだったみたいだ。すげェ発想すんな。誰が考えたんだよ一番最初に……
「パンツを返せ！麦わら」
「じゃ仲間になれ！」
「バカ言え……パンツ取ったくらいで！俺を仲間に出来ると思うなよ！」
そう言ってフランキーは下半身丸出しなのをものともせずにポーズを決めた。すげェ、羞恥心がねェのか
今ので街からの悲鳴がより一層強くなったな……
「甘かった……！何て気が強ェんだ！あいつ！男の中の男だ！」
「ただのド変態でしょうが！！」
『それは俺もそう思う』
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作者名：鶯 | 作成日時：2023年1月6日 15時
