Episode.407 ページ21
「何だてめェら、急にッ!」
「船貸して!でっかくて強い船ッ!」
「この海に船を出す気か!てめェアクア・ラグナの恐ろしさも知らねェでバカ言ってんじゃねェ!!」
「越えてみせるわよッ!!」
「高潮とは規模が違うんだ!これから海は恐ろしく荒れる!もう海へは出られねェ、死にに行くのと同じだ!!」
「だけど!ロビンだって私達の為に命を投げ出して……」
口論が白熱した時、ザザザザ……と波の音が聞こえてきた
パウリーさんは焦った様子で俺らを抱えて「危ねェッ!!」とプラットホームを抜けて階段を駆け上がった
途端、とてつもない大波が駅全体を覆った
波が引いた後に見たプラットホームは先程とはまるで変わって朽ち果てており、建付けの時刻案内板は波にもぎ取られ跡形が無く備え付けの椅子もほぼ全滅だった
「……ねェ、ロビンの乗った¨海列車¨大丈夫!?」
「……¨海列車¨はギリギリ高潮が来る前に嵐の海域を抜けるだろう……!直撃しなきゃ大抵の大波でも越えていく」
凄ェな海列車、と改めて思う
すると、ガレーラの人がナミのことを呼んだ。何やら駅前広場に置き手紙があったそうだ
「手紙って誰から……!?そんな小さいのよく見つかったわね!」
『駅前広場ってたって広いはずなのに』
「ここにポツンとあったんだ!」と言って案内された場所には壁にデカデカとナミへと向けたメッセージとご丁寧に矢印があり、その下にあったそうだ
うーん、アホかアイツ
「アホめ……!!」
『超ド級のドアホ……』
「……何が書いてあるんだ」
「待って!前半だいぶ無駄なラブレターだから、本題は……ここね」
手紙の内容を見ると、どうやらサンジがあの海列車に乗り込んだみたいだ
ウソップと……リーゼントのチンピラも居たとか。後半誰だよとも思ったがフランキー一家のボスの事らしい……何故?
「あ、そうだ。この手紙と一緒に「子電伝虫」が一匹……」
『あァ、手紙にも書いてんな』
「そっか!これに連絡をくれるのね!A!預けるから持ってて!」
『ナミに宛ててんだろ』
「良いのよ誰が持ってても同じでしょ」
それもそうかと預かった。連絡来た時に俺が答えたらブチギレそうだな
まァ良いか、慣れてきたし
「じゃそいつはニコ・ロビンの行く手を先読みしてたわけか!スゲーな」
『そこだけ見るとすげーんだよな……』
「ひとまずロビンにはサンジくんがついてる!私達も!……必ず¨エニエス・ロビー¨へ!」
1027人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鶯(プロフ) - れたすさん» コメントありがとうございます!有難いお言葉です…書き手冥利に付きます!夢主があの世界で浮かないよう試行錯誤しながらお話を書いているので本当に嬉しいです!まだ明かされていないお話も追々書いていきたいので良ければ読んで頂けると嬉しいです…! (2022年6月10日 21時) (レス) id: ccb4a5abb8 (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - なんで今まで読んでなかったのか分からないくらい面白かったです!!原作にすごく忠実なのに夢主が浮いてなくて読みやすいし、まだ明らかになってない設定とかあるのかなーってわくわくしてます! (2022年6月10日 21時) (レス) id: 2b6b2b0610 (このIDを非表示/違反報告)
鶯(プロフ) - アイズさん» コメントありがとうございます!だいぶ長いお話ですが一気に読んで頂けるとは…!有難い限りです!更新も出来るだけ早め早めに出来るよう努力していきたいです、ご期待に応えられるよう頑張ります! (2022年5月11日 11時) (レス) id: ccb4a5abb8 (このIDを非表示/違反報告)
アイズ(プロフ) - 一気に読んでしまいました!一からだと懐かしい話ばかりで更新楽しみにしてます! (2022年5月11日 10時) (レス) id: 3dc7d1a49b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鶯 | 作成日時:2022年3月23日 16時