アルビノ少女は暗闇に夢を見る

嬉しくて ページ10

▼...シロちゃん！！さっきはごめんね！！

今まで洗面所にいたフリスクがドタドタと戻ってきた。...多分十中八九僕が悪いよね、これは...

▲ううん、いいよ。大丈夫。僕が悪かったんだもん...ごめんなさい...

トリエルさんから梳いてもらった髪をサラサラと手で撫でながら下を向いて呟いた。

＊わあ！シロちゃん、髪の毛三つ編みを入れて貰ったんだね、とっても似合ってるよ！

下を向いた僕に気を使ってくれたキャラがそう言ってくれて、僕も初めて気が付いた。本当だ、編み込みされてる。とっても器用に、素敵に。

▲...ホントだ。ありがとう、トリエルさん。

御礼を言った。本当は2人のようにママ、と呼びたくなっていたけど...

▽うふふ。どういたしまして、おチビちゃん。

ママはとっても可愛らしく笑う。

▲...あの、トリエルさん...あのね、その...マ、ママ、って、呼んでもいい...？

僕も呼んでみたかった。僕はママが欲しかったから、呼びたかったんだ。ママって。
断られたら嫌だな、凄く怖い。ごめんなさい、ごめんなさい...




▽...勿論よ！私もあなたからママって呼ばれてみたかったのよ、とても嬉しいわ！

ママ→←ごめんね？

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