だって私は (ページ8)

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デートページ8

｢……こんなのとかどう？｣

MIは、ピンク色のうさぎ耳のついたパジャマを自分に合わせて、それをAに見せる。

｢可愛い…｣

とキラキラ輝く目でそれを見るA。MIはにやりと笑うと、

｢それじゃ、白とピンクお揃いで買っちゃおう！｣

と籠の中に入れた。

"うさぎさん専門店"という、まさにAの為にあるかのような店に二人は来ていた。
ウサギのパジャマ、ウサギの洋服、ウサギの帽子から何から何までウサギ、ウサギ、ウサギ。
ウサギで埋め尽くされたそこは、Aの天国のようなもので、それはそれは楽しそうに品物を見て回った。

｢……こんなもんかな！｣

と、だいぶ重くなった籠をレジに置くMI。元々ある布団に掛けるカバーにドレッサーを飾るシール。化粧をあまりしないAだが、化粧水やら何やらを買ってもらいそうになるAは、｢お金は…｣と焦りながら答える。
MIは当たり前のように財布からブラックカードを取り出すと｢一括で｣と答える為、呆然とする他なかった。

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買い物を終え、大きな荷物を持ちながら歩く二人。Aはパジャマを、MIは小物をと分割して持ち歩いていた。楽しかったと笑いながら歩く二人だったが、前から来た3人組の男からの"ナンパ"でそれは消えていってしまった。

｢二人でなにしてんの？｣

から始まったナンパは、｢君たち双子？｣から｢これからカラオケ行くんだけど、二人も行かない？｣となり、ムカムカし始めたMIが

｢あんた達と行くわけないでしょ、早くそこ通してよ！！｣

と怒鳴り声をあげた。
ひとり、男が前に出ると｢威勢のいい女は嫌いじゃないぜ｣などというセリフを吐き、MIの手を握る。嫌がる素振りを見せるMIに、Aも｢辞めてください｣と間に入って止めようと試みた。…と、集団の後ろから

｢てめぇら、何してんだ。｣

という声が唐突に上がる。
｢うるせぇな｣という顔で後ろを振り向く男。しかし、リーガーが後ろにいることに気付くと驚いたのか、｢連れがいたならそう言えよ｣と言いながらどこかへ行ってしまった。

｢ったく……ちゃんと断らねぇお前らもお前らだが、周りも周りだぜ。｣

と、ぽかんと口を開けたAに話すGアームは、｢手ェ出される前で良かったな｣とAの頭を撫でる。と、その近くでアームをじっと…睨みつけるかのように…見ていたMIに、アームは

｢あいつ…誰だよ？｣

と疑問マークを浮かばせたのだった。

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