日常記録3【爆豪勝己】 (ページ12)

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芦「どーなのさ、爆豪」

爆「付き合っとる」

今度は私じゃなく爆豪に三奈が聞いて、あまりにもサラッと答えるから一瞬スルーしてしまうとこだった

貴「は？！」

爆「あ゛？？」

瀬「おっと？」

芦「きゃーっ」

驚いてガバッと爆豪を見れば「なんか文句あるか」と言わんばかりの険しい形相

そのまま私を後ろからホールディングして頭上から皆に言う

爆「つーわけだから、コイツ俺ンの」

そう言って腕を引っ張られ連れ去られる

去り際、上鳴の赤い顔やら三奈の輝いた視線やら瀬呂がボソッと「爆豪って案外独占欲強いのな」と言った声まで全部取りこぼさなかったから

余計に恥ずかしくなってもう教室戻れない…と爆豪に引きずられながら思った

人のいない所まで連れられて、ようやく足を止める

貴「なんでみんなに言ったの」

爆「ムカついた」

ぜんぜん答えになってないし……と爆豪を見つめる

貴「元はと言えば爆豪の提案なんだからね？」

爆「てめぇ、最近男と距離近ぇんだよ」

貴「そんなことないよ」

爆「あンだよ

俺と付き合っとんだから気ぃつけろや」

貴「……ヤキモチ？」

爆「悪ぃかよ」

珍しく素直にそう言うから怒っていたのも忘れて呆気に取られてしまう

貴「悪く、ない」

爆豪に焼きもちを妬かれていたと思うと嬉しくってつい頬が緩んでしまった

爆「つーかてめぇ、さっき俺とは付き合うわけねぇつっとったなァ？」

貴「そ、それはっ、ごめん……でもっしょうがないじゃん！」

爆「しょうがなくねぇ

嘘でもンなこと言った罪、きっちり償ってもらう」

貴「へ？＿＿＿＿＿っ」

顎をぐいっと掴まれてそのまま唇が重なった
いくら人がいないと言えど、ここは学校なのに

貴「なっ！ちょ、ここ学校だよ！？」

爆「知っとる」

悪びれもなくそう言って、顎に手を添えたまま私を見下ろす

こんなときでも、爆豪のその表情に胸を鳴らしてしまうのだから、私も大概なのかもしれない

爆「帰ったら覚悟しとけよ」

貴「えっ、今のでチャラじゃないの！？」

爆「なるわけねぇだろ、8時に部屋まで迎え行く」

そう言われたらもう逃げ道はないし
この後二人で教室に戻ったら、クラス全員の話題の的になったのは言うまでもない