日常記録3【爆豪勝己】 (ページ47)

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男女の差ページ47

貴「あーあ、私も男に生まれたかった」

仕事の合間を縫って久々に再会した高校時代の戦友にそんな愚痴を零した

上「なんで？」

貴「体力だってみんなより劣るし

この前、ヒーローだろうが女は信用ならねぇって一蹴りされた

それに、キミたちの中に女のわたしが一人いるのも、ねぇ？」

切「俺らはそんなこと思ってねぇぜ？」

貴｢うんー、そうなんだけどさぁ｣

爆「くだんねェ」

貴「はいはい、どーせわたしの悩みはくだんないですよ」

瀬「つーか、それってお前が自分で線引きしてんじゃん」

貴「瀬呂って容赦なく嫌なこと言うよね」

男になりたい、そう思ったことが何度かある

昔の方がよっぽど女の地位なんて確立されてなかったろうから、文句を言う訳にもいかないけど

ヒーロー社会にも多少はその影が残っている
実力があろうがなかろうが、「女」であることが足枷になる

それだけじゃない

性別に関係なく、この人たちといるのは楽しいし、肌に合う

けど、彼らを好いている人達に後ろ指さされるのはうんざりだった

わたしが女だから弾かれる、疎まれる

だったら男でよかった、初めから男として生まれればよかったのに

貴「私が男だったらもっと強かったかなー」

爆「まだ言ってンのかよ」

帰り道、方向が同じ爆豪と並んで歩く

貴「だってさ、もし男だったら＿＿＿＿＿＿

ちょっ、なに？」

話しかけた言葉を遮り、爆豪はわたしの腕を強引に押さえ付け壁際に追い込んだ