日常記録3【爆豪勝己】 (ページ28)

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王様ゲームページ28

上｢王様ゲームしよーぜ〜｣

上鳴からのそんな提案にはじまったこのゲーム

久々の再会とお酒も入り、みんなが酔い始めた頃に提案された王様ゲームは少しタチが悪い

全｢｢王様だーれだ｣｣

芦｢はいはーい！

じゃあ、5番はこのメンツで1番カッコイイor可愛いと思う人発表！｣

瀬｢うわ〜可愛い子？｣

芦｢好きな子でもタイプな子でもいいよ？｣

瀬｢救いになってねーんだよな

まあー、お前？｣

きゃーと言う女子の黄色い声と薄ら笑いしながら私に親指の先を向ける瀬呂

貴｢なにその妥協感、うれしくなーい｣

瀬｢割と本気かも？｣

嘘か本当か分からない顔で言ってくるから一瞬素っ頓狂な顔をしてしまう

貴｢そーやって誑かしてるわけか｣

ひでぇな、とビールを呷った瀬呂を横目に、からかわれてたまるものかと私もお酒を流し込む

再び再開した王様ゲームに耳を傾けながら、該当者になるまでテーブルでおつまみをつついた

爆｢動揺してンの顔に出まくってたわ

ダッセ｣

貴｢うるさいな
瀬呂って何考えてるかわかんないんだもん｣

隣で片手にビールを持つ爆豪も珍しく結構な量飲んでいるようで空いたグラスが机上に並んでいた

テーブルに肘をつき小馬鹿にしたように鼻で笑う爆豪は私に視線を向ける

爆｢気ィ抜いてっと持ち帰られンぞ｣

貴｢舐めないでよ
気のない男に持ち帰られるほど安い女じゃないんで｣

興味無さそうに｢そーかよ｣と返した爆豪は店員の人に新しく2人分のジョッキを頼む

上｢次の王様俺ね〜

じゃあ、2番が7番にほっぺチュー｣

瀬｢俺7番｣

貴｢ゲッ｣

割り箸に書かれた番号を見れば間違いなく｢2｣と書かれている

瀬｢なんか今日運命感じない？｣

貴｢感じないです。

私パス！｣

上｢王様の言うことは絶対なんです〜〜

まあ、妥協案ってことでショット一気でもいいよ？｣

私が飲めないのを知っていてイタズラに笑う上鳴

貴｢………わかったよすればいーんでしょ｣

上｢そーこなくっちゃ！

はい、ふたりここ立ってー｣

上鳴の指示に従い部屋の真ん中に立たされる

みんなも酔ってるし私もそれなりに酔ってる

きっと明日には忘れるよね
飲みの場のアレだよね

そう自分に言い聞かせて1度小さくため息を吐いてから瀬呂を見上げた