７１話 遅いの時間 ページ22
先「・・・必死に縋っても、ダメな時はある
どうにもならないことだって、山ほどある
でもお前には、少なくともそのチャンスがあったんじゃなかったのか？」
甲「・・・もう遅ぇ」
甲斐は床に手をついて泣いていた
甲「もう遅ぇんだよ、何もかも・・・
今更どうにもならねぇんだよ・・・ッ！」
もう無理だと叫ぶ甲斐の髪の毛を掴んで、私は上を向かせた
「もう無理・・・？甘ったれんな！！
そもそも人間一人じゃ何もできないんだよ！
だから皆頼って、頼られて、助け合いながら生きてんだよ
それができなかったあんたのせいで一人の人生が狂ったんだ、遅いなんて言わせない
遅いなんて言っちゃいけない
生きてる間は何でもできるんだから」
それだけ甲斐に言うと手を離した
そして先生は、改めて聞いた
先「動画を加工したのは誰だ？」
甲「っ、言えねぇッ・・・」
石「甲斐ッ！！」
甲「言ったら何されるか分かんねぇんだよッ・・・
俺がバラしたらっ、俺の家族が・・・ッ！」
やっぱり脅されてたんだ・・・
隠し通すのも・・・ここまでかな
怯えて泣いている姿を先生は真剣な眼差しで見る
先「俺が何とかする、だから、俺を信じろ」
しゃがんで甲斐と目を合わせ優しい声で柔らかい目、しかし力強くで言った
甲「人殺しを信じろって言うのかよっ・・・」
そんな時足音が聞こえた
茅「信じても良いと思う
先生は・・・きっと誰も殺してない」
諏「どういうこと？」
さくら達がしようとしてたことってこれだったんだ・・・
準備室に入ろうとしたら、電気が流れていて
もう一度ドアノブを触ろうとすると中尾が、ケガすんぞ、と言って止めたらしい
とりあえず他の人も生きてるということと
先生が事件を起こしたのは私達のためだということを知らせた
そして、先生を信じて欲しい
中尾がそう言ったって
甲「だからって、1人の教師がどうこう出来る問題じゃねぇんだよ
相手は・・・」
「ベルムズ・・・でしょ？」
甲「なんで・・・」
「はぁ・・・一人の教師じゃなかったらどうこうできるかも・・・ね
律、お願い」
そういうと律は教室のプロジェクターを映した
そこに映っていたのはＥ組の皆だった
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リィ(プロフ) - お…面白い…！更新頑張ってください！続きが楽しみ…！！！ (2021年7月31日 20時) (
レス) id: 82ad03ac51 (このIDを非表示/違反報告)
紅楓(プロフ) - 面白いです！作者様のペースでいいので、更新頑張ってくださいね！ (2020年6月12日 16時) (レス) id: 082dab1426 (このIDを非表示/違反報告)
海歩優(プロフ) - うりよさん» そう言っていただけて嬉しいです！ (2020年4月5日 20時) (レス) id: 77975fecce (このIDを非表示/違反報告)
海歩優(プロフ) - レズアさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年4月5日 20時) (レス) id: 77975fecce (このIDを非表示/違反報告)
うりよ - 続きが気になります！！！！ (2020年4月3日 16時) (レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海歩優 x他1人 | 作成日時：2019年4月18日 22時
