幼女と奇譚の中盤戦

その27 ページ28

長義「準備ができ次第、出陣してくれ。連絡は随時する事。」

陸奥「わかってるぜよ！ほんじゃ、第二部隊。出陣ぜよ！！」

第二部隊は刀装を装備し、出陣の準備を終えた。

A『むっちゃん……気を付けて』

陸奥「主…」

陸奥守は審神者を抱き締めてから、額に口付けた。

陸奥「行ってくるぜよ…」

陸奥守は審神者の手を握り、小夜にバトンタッチし、第二部隊の刀剣達と出陣する。

A『…………。』

小夜「大丈夫だよ、主……。」

長義「そうだよ。偽物くん達の実力は確かだからね。彼らを信じようか」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

陸奥「きたぜよ！文久土佐！！」

乱「うわぁ〜、池田屋の市中に似てるね」

鯰尾「敵の強さも計り知れないけどね」

鯰尾は周りをキョロキョロし、軽く偵察をする。

陸奥「まぁ、今回は聚楽第と違って特殊な出陣じゃき、気を引き締めていくぜよ！！」

陸奥守達はまず、通信機器でいっていた謎の人物のいう通り、城下町へ向かう。

乱「お触り禁止！」

骨喰「突きだ！！」

山姥「その目、気に入らないな」

審神者が乱達に投石、弓、銃の刀装をつけてくれたおかげで敵の大太刀や槍を退けた。

陸奥「ほほぅ♪なんじゃ、なんじゃ！おまんら中々えぇのう！」

乱「えへへっ。この日のために一兄達に稽古つけてもらったんだ♪」

鯰尾「何より、主さんが僕らのすてーたすを上げるために内番に積極的に参加させてましたよね」

山姥「…おかげで、少し力がついたか…」

ちょくちょく審神者が独断で独自で考えたレベル上げ。たまに陸奥守と相談して内番の割り振りや各々のレベルに会わせた出陣などをしたおかげで刀剣達の成長が見られた。

？？「………きたか。」

山姥「！！……誰だ！」

城下町へ続く橋の前にいたのは顔を覆い隠す謎の人物がいた。

陸奥「その声……その身なり…まさか、おんし！」

？？「ああん？……」

陸奥「肥前かぇ！？」

？？「………まさか、陸奥守か！？」

陸奥守はその謎の人物に近づき、背中をバンバン叩きながら笑う。

陸奥「にゃははっ！肥前か、久しいのぅ！！」

肥前「いでっ！？やめろ、叩くな！！痛いだろ！？」

鯰尾「陸奥守さんの知り合いですか？」

陸奥「おん！わしの知り合いじゃき♪」

陸奥守の手から逃れた人物は顔を覆っていた布を解きため息をついてから自己紹介をする。

肥前「……じろじろ見てんじゃねぇ。……肥前忠広。人斬りの刀だよ、んで次は誰を斬ればいい？」

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