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その12 ページ13

A『南泉……』

南泉「皆まで言わなくても、何を聞きたいのか大体は分かるにゃ。……ん。」

南泉は焼き終えた魚を審神者に渡す。審神者は始めはポカーンとしていたが、しばらくしてから受け取る。

南泉「……お前は審神者でしかも、名が高いって聞いてるにゃ。」

A『みたい、だね。……(モグモグ』

南泉「みたいって……お前自覚ないにゃ!?」

A『……ない。』

南泉「……まぁ、いいにゃ。さっきも言ったけど、これは呪いのせいで俺はこうなってるんだにゃ。だから、名が高いお前にこの呪いを解いてもらうにゃ!」

A『………えっ』

審神者は口の中にある魚の身を飲み込んで間抜けな声を上げてしまった。なんせ、審神者が呪いを解くなんて聞いたことがないからだ。

南泉「霊力の高いお前なら、俺の呪いが解けるはずにゃ!!」

南泉は興奮しているのか、審神者の両肩を掴み、キラキラした目で審神者を見つめる。審神者は南泉の瞳の奥が燃えているような気がした。

A『ごめんなさい……』

南泉「にゃ!?……な、何で、何で謝るにゃ!」

A『私は……呪いの解き方を知らない。』

南泉「!!」

南泉は驚いた表情から急に目を細くして審神者を睨んだ。審神者はこの感情の名前を知っている。これは……『怒り』だ。

南泉「嘘をつくにゃ!…呪いを解くことができない?だから、審神者は皆大っ嫌いなんだ…にゃ!!」

A『………。』

南泉「俺を手に入れた審神者は『呪いを解いてあげる』だの『呪いを解く方法は』だの、ほらを吹いて……!皆皆……嘘つきにゃ!!」

南泉は泣きながら審神者の小さな肩に顔を埋める。審神者は黙って南泉の頭を撫でる。

A『ごめんね、私も半分呪われてるから…』

南泉「何…?…」

南泉は審神者の肩から離れ、審神者の声に耳を傾ける。そして、審神者は今は亡き、腕を南泉に見せる。

A『こっちの腕……亡くなっちゃったし、こんちゃんがいうには、私の体。半分神域に染まっちゃったんだって……』

南泉「……よくみたら、お前……目蓋に切り傷あるにゃ。…」

南泉は審神者の前髪をかき分けて目蓋の切り傷を見る。審神者は南泉の手つきに擽ったかった。

A『擽ったい…』

南泉「すまん……にゃ。……俺が見てきた審神者の中でお前が一番苦労してる…と俺は思うにゃ…」

A『…南泉が見てきた審神者ってどんな人がいるの?』

南泉「聞きたいか…にゃ?」

A『うん……聞きたい。』

その13※会話多め→←その11



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☆ねこ☆ねこ☆ - 過保護本丸・・・w好きな人出来たら相手徹底的に潰しにかかりそう・・・ (2022年7月28日 21時) (レス) @page6 id: 1b5a174a77 (このIDを非表示/違反報告)
編集下手くそマン(プロフ) - 心咲さん» 南泉は出しますが、ソハヤ?千代金丸?知らない子ですね。← (2019年2月25日 10時) (レス) id: 0a69df3710 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 35話が37話になっています! (2019年2月22日 11時) (レス) id: e63f949200 (このIDを非表示/違反報告)
心咲 - いつも楽しく物語を読んでいます!大好きです!!ソハヤノツルキ+南泉一文字+千代金丸が出ていません、お願いして良いですか?南泉くんの猫語がかわいい!応援します、頑張って下さい! (2019年2月4日 21時) (レス) id: 2574fe1d7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:編集下手くそマン | 作成日時:2019年2月4日 10時

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