幼女と奇譚の事始め

その1 ページ2

長谷「主にあだ名す敵は俺が始末してやろう。主のため、貴様は犠牲になってもらう！！！」

ズバッ！ザシュッ！！

長谷「よし、燭台切。」

燭台「なんだい？長谷部くん」

長谷「こっちの野菜は切り終わったぞ」

長谷部は切った野菜をフライパンに入れ、火に掛ける準備をする。燭台切は味噌汁の味見をした後、長谷部に野菜の炒め方を教える。

薬研「燭台切の旦那。苺を買ってきたぜ」

燭台「ありがとう、薬研くん。そこに置いておいてくれるかい？」

薬研「おう。にしても、長谷部が料理とはな。」

長谷「主の健康を管理するのも、俺の役目だからな。」

薬研「けどよ？大将の健康管理なら、大倶利伽羅の旦那g……」

燭台「や、薬研くん！伽羅ちゃんを厨に連れてきてくれるかい！？ジャムを作るから、彼が必要なんだよねぇー！！」

燭台切は薬研の口元を押さえ、大倶利伽羅を呼んでくるようにいう。

宗三「長谷部、いますか？」

長谷「ん、なんだ。今、忙しいんだが」

宗三「貴方の仕事は歌仙が引き受けます。長谷部、出陣です。」

長谷部は宗三から『出陣』という単語を聞いて、宗三から出陣の紙を受け取る。時代は安土桃山。部隊は長谷部と鶴丸、不動、数珠丸、薬研、宗三の六振りだった。

長谷「隊長は俺……か。」

宗三「えぇ、出陣…とは言ってもある事を調べて欲しいそうです。」

長谷「ある事？……主がそう言っていたのか？」

宗三「いえ、正確には…政府からの依頼だそうで。」

長谷「………まぁ、いい。主命ならば構わん。出陣の準備をしろ！」

出陣する六振りはすぐに、安土桃山へと時間を遡った。安土につくと、長谷部はさっそく今回の出陣をした理由を伝えた。

長谷「皆、知っていると思うが。今回は政府が主に調べて欲しい事があるという理由で、この六振りが選ばれた。」

鶴丸「俺や、不動。長谷部、薬研、宗三なら織田繋がりでわかるが…」

鶴丸たちは一斉に数珠丸を見る。

薬研「なんで、数珠丸の旦那が？」

数珠「私にもよく分かりません……」

長谷「それが、今回の目的だ。」

長谷部は織田信長がいるであろう、城をみていう。薬研達はよくわからなかった。

長谷「明智光秀を知っているか？」

不動「！…嗚呼、嫌でもな。」

宗三「明智がどうかしたんですか？」

長谷「うむ。陸奥守から聞いたんだが……政府が安土桃山について調べていた所、明智光秀が数珠丸を所持していると資料に記されていたらしい…」

不動「何！？」

不動は数珠丸を睨む。

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