その49 ページ50
小夜「ただいま……兄様」
宗三「お帰りなさい、お小夜」
江雪「……元気そうでなによりです」
小夜「うん……。ねぇ、主を見なかった？」
宗三「僕も江雪兄様も見てないんですよ。」
小夜「…………そう…なの？」
宗三はふと席についている歌仙に違和感を覚えた。何故いつも厨にいる彼がここにいるのかと。
宗三「……歌仙。何故ここにいるんです？」
歌仙「嗚呼、今日だけ料理当番を変わってもらったんだ。」
和泉「之定が非番！？こりゃぁ……槍でも降るか？」
歌仙「怒るよ、和泉守。」
刀剣たちがざわざわしていると燭台切がパンパンと手を叩いた。
燭台「はいはい！さぁ、今日は僕たちと」
伽羅「………主が作った」
燭台「伊達＆審神者流、特製餃子だよ！！」
審神者と燭台切、大倶利伽羅ができたての餃子が盛られた皿をテーブルの上に置く。
陸奥「お〜！！これ、主が作ったがか！？」
A『………あまり、期待はしないで』
小夜「そんなことないよ(汗)…凄く、美味しそうだよ、主」
小夜と陸奥守が審神者が倒れんとばかりに抱きつく。三日月や和泉守、獅子王、石切丸も嬉しそうだった。
燭台「主が第三部隊のために作ったんだよ♪」
伽羅「………野菜を切ったり、混ぜたり、包んだりした。後は……『第三部隊が折れませんように』と願いも吹き込んでいた。」
第三部隊「「「主！！！(涙」」」
A『………。』
審神者はもじもじとしながら、大倶利伽羅の影に隠れた。その姿をみた刀剣たちは桜を出して和んでいた。
陸奥「うんまい！！さすが主ぜよ！！」
小夜「……美味しい♪」
燭台「おかわりなら沢山あるからね？」
獅子＆和泉「「おかわり！！」」
その日の審神者の顔はいつもより少し明るく見えた。燭台切は審神者の事を見つめては笑みを零す。
伽羅「……明るくなったな。」
食器を運びにきた大倶利伽羅が後ろから声をかける。燭台切は我に返り、再びフッと笑う。
燭台「そうだね。主を悲しい思いにさせるなんてかっこ悪いからね。……ありがとう、伽羅ちゃん。」
伽羅「………なんのことだか、俺にはわからないな。でも……あいつの悲しむ顔なんて見たくないのは俺も同意見だ。…………主を悲しませるなんて、伊達政宗公の刀とカッコつかないからな。」
燭台「………伽羅ちゃん。」
伽羅「……ふんっ。」
二人は本丸の屋根の下で静かに微笑んだ。いつか、審神者の本当の笑顔を見られることをそっと願って。
？？「…また、会うのか…」
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七夏(プロフ) - ああァァ嗚呼むっちゃん！カッケェよ！ (2021年1月16日 0時) (
レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
香織(プロフ) - 続編おめでとうございます°･(ﾉД`)･°･ほんとこの話好きなので嬉しいです！ちなみに46話が見られないのですが編集中とかでしょうか、、、？ (2018年11月6日 8時) (レス) id: 3b6497bb9f (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - はじめまして！むっちゃん、お小夜…大好きだぁぁあああ！この作品はとても面白いです！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年11月2日 20時) (レス) id: 7406046dda (このIDを非表示/違反報告)
海月猫(プロフ) - 初コメです！とても面白いです！これからも更新、頑張ってください！ (2018年10月2日 7時) (レス) id: db1e8d80c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：編集下手くそマン | 作成日時：2018年10月1日 5時
