その44 ページ45
山姥「………兄弟、青江。なんだその顔は、見えてるからな！？」
堀川「何のことかわからないな〜？」
青江「僕もわからないかな？」
山姥「おまえら……後で覚えとけよ……」
堀川と青江にからかわれながら、まんばちゃんは審神者を守るようにして進んでいく。しばらくしてから、堀川が止まれの合図をした。
山姥「どうした……兄弟。」
堀川「何か……くる！！」
暗闇のそのまた暗闇から何かが近づいてくる音がした。足音からして複数のようだ。堀川と青江、まんばちゃんは刀を抜く。
？？「そこのもの！出口に走るのだ！」
堀川「え！？」
？？「お逃げなさい！早く！！」
二つの影の後ろをよく見ると脇差、短刀、太刀の時間遡行軍がぞろぞろと迫っていた。
山姥「走れ！！」
まんばちゃんは咄嗟に審神者を抱きかかえた。二つの影とともに彼らは逆走した。一筋の光を追いかけるように走る。出口にたどり着くと、山姥切と審神者だけが出てきた。
山姥「兄弟！青江！！」
山姥切が洞窟の入り口にまた入ろうとすると中から時間遡行軍が三体出てきた。
山姥「っ！……仕方ない……。山姥切、参る！！！」
山姥切は舞うように刀を振り、時間遡行軍を倒していくが。倒しても倒しても敵は増えるばかりだった。
山姥「くそっ…やっぱり俺は写しに過ぎなかったのか……」
山姥切は刀をおさめて、審神者を抱き締めた。
A『………まんばちゃん？』
山姥「……すまなかった。俺は最期まであんたを守れるかわからなくなってきた。」
山姥切は審神者を抱き締める力を強めた。それは愛しさ故なのかはまた悔しさ故なのかは山姥切にもわからなかった。
山姥「………またな、ある」
A『………駄目。』
山姥「！？」
A『……戦って、まんばちゃん。』
山姥「おまっ…聞いてなかったのか！？俺はあんたを守れるか」
A『それはまんばちゃんのわがままだよ。』
山姥「……え？」
A『…むっちゃんに教えてもらった。諦めることは死んでから言うものだって』
山姥「！！」
A『戦うことは生きることなんだって！！でも…まんばちゃんは生きることを諦めるの？』
山姥「そ、それは……」
A『生きることを辞めてここで折れるの？…………答えてよ。 山姥切国広！！ 』
山姥「！！…………そうだ、俺は」
山姥切は再び刀を抜き、迫り来る時間遡行軍に刃を向ける。
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七夏(プロフ) - ああァァ嗚呼むっちゃん！カッケェよ！ (2021年1月16日 0時) (
レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
香織(プロフ) - 続編おめでとうございます°･(ﾉД`)･°･ほんとこの話好きなので嬉しいです！ちなみに46話が見られないのですが編集中とかでしょうか、、、？ (2018年11月6日 8時) (レス) id: 3b6497bb9f (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - はじめまして！むっちゃん、お小夜…大好きだぁぁあああ！この作品はとても面白いです！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年11月2日 20時) (レス) id: 7406046dda (このIDを非表示/違反報告)
海月猫(プロフ) - 初コメです！とても面白いです！これからも更新、頑張ってください！ (2018年10月2日 7時) (レス) id: db1e8d80c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：編集下手くそマン | 作成日時：2018年10月1日 5時
