【４】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】

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Sima.side




俺はAたちから離れ、センラに任せてストーカーのほうへ向かう。
んー、いっそのこと殴ってやりたいな。




し「はぁー、ねむ。…あっ、すんません。トイレ知りません？」




「え、え？？？」




何かを探してるふりをしながら話しかけると、ストーカー野郎はかなり戸惑った。まぁ、そうなるやろうな




「えっと、そこの角を右に曲がって…」




し「ほう？」




顔は前の…えーと、山田の奴よりマシやな。まぁ、俺たち４人には負けるけどなぁ！




「〜そしたら」




ちゃんと教えてくれとるし、性格もマシやな。ストーカーはあかんけど




「そしたらトイレです。」




し「んー、すまん。覚えられんかったわ。案内してくれん？」




「え、え？すみません…やることがあるんで」




し「それは困ったなぁ。家に帰る前に漏らしてまう…。」




悩んでいる振りをすれば、ストーカー野郎は何かを考え始めた。
どうせやることやって、Aのことやろ。わかっとるんやからな




「わ、わかりました。行きましょうか」




し「ほんま？たすかるなぁ」




どういう考えしたかわからんが、これで家までついて来られずにすんだわ。
そしてストーカー野郎とトイレに向かっていると、話しかけられた。




「あの、Aさんとはどういう関係なんですか？」




し「ん？Aと？」




名前を少し大きな声で言えば、こいつは顔を少し歪ませた。いい顔してくれるやん




し「普通に仲がいい関係やで。親友以上恋人未満ってやつ」




「そうですか…」




し「よくお泊り会もするんよ。んで、君はAのクラスメイトなん？」




「そ、そうですけど…」




はんっ、あんたより俺のほうがAと仲ええし！バーカ！
…マウント取るのも疲れるんよ。

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