・ ページ8
「大丈夫？怪我はない？」
目の前には見覚えのある顔
あ、この人第1王子の''深澤辰哉''だ
蓮と苗字が違うのは2人は義兄弟だから
「ご、ごめんなさい、助けてくださってありがとうございます」
「女の子が1人で梯子に登るのは危ないよ」
「ごめんなさい、、」
「そんなに謝らなくていいよ、次は俺呼んで？」
「大丈夫です！これからはお手伝いさんにお願いするようにします」
「、、、俺に任せればいいのに」
「え？」
「ううん、なんでもない」
首を傾げながら辰哉さんをみる
少し不満げな顔をしているような、気のせいかな
「辰哉さんは、何故ここに？」
「外でめめと剣術の稽古を受けてて」
「めめ？」
「ああ、''蓮''のことだよ」
「めめって呼んでるんですね」
「あいつも俺の事ふっかって呼ぶよ」
仲良いんだな、次会った時私もめめって呼んでみようかな
「でも、どうしてここに？」
「稽古に疲れちゃって少し息抜きしようと思ってさ」
ラウールくんと一緒だ、って少し頬が緩む
「あ、今こいつサボりだって思ったでしょ」
「違います、、！」
「そんな必死に否定しなくても」
優しく笑いながら話す辰哉さん
「ふっかさーーーーーん」
廊下から聞こえる声、蓮だ
「Aの婚約者が来ちゃったね、俺戻るね」
「あ、はい」
「もう1人で梯子に登っちゃダメだよ、あと俺のことは''辰哉''ね」
「そ、それは呼べないです」
「あと、俺に敬語使わないのー」
辰哉さんは私の返答を待たずに、じゃーねと行ってしまった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 576人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきち x他1人 | 作成日時：2023年6月30日 3時
