悪役令嬢が愛されてもいいんですか？ (ページ5)

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「僕の名前呼んだ？君、だーれ？」

思わず口をおさえる

「ねえ、なんで僕の名前を知ってるの？」

急に顔を覗き込まれたから驚いて

「あっ、えっと、」

後退りをしながら答える

「叔父さんと一緒に居る所を見たことがあって」

「ふーん、そうなんだ、君の名前は？」

「、、A」

「可愛い名前だね」

その言葉に顔が赤くなるのが分かったから

隠すように本に目を向ける

「何読んでるの、僕にも見せて」

あまりにも距離が近くて慌ててしまう

「ラ、ラウールくんはここに何しに来たの？」

「勉強に飽きちゃって抜け出してきたんだー」

「ダメじゃん、戻らないと」

「やだ、僕Aと一緒に居る」

無理やり連れて行くのも可哀想だし

少しくらいはいいのかな、、

「じゃあ、一緒に本読もっか」

「うん！」

凄い笑顔で答えてくれるからこっちまで嬉しくなっちゃう

それからはいろんな本を肩を並べて読んだ

いつの間にか寝ちゃってて

目を覚まして横を見ると

私の肩に頭を寄せて寝てるラウールくん

2人で一緒に寝ちゃってたんだ、、

すると、ガチャっと書庫の扉が開いた

「A、、？ここで何して、、ラウ、、？」

この人って確か、、、''岩本照''？