・ ページ11
私は意外にも剣術の筋がいいらしい
一度教えられた型を記憶し、それを行動に移せる
「Aくん、本当に初めてかい？」
「はい、初めてです」
「筋がいいから教えがいがあるよ」
その言葉に嬉しくなって照くんの方を見ると
すごい真剣な顔、、
やっぱり幼い頃から剣に触れてるから私とは大違いで
剣を振るう姿が美しくて、気付いたら見惚れてしまってた
「なに」
見てるのバレてた、、
私の方なんて一瞬も見てなかったのになんで気づいたんだろう
「なんで分かったの？」
「そんな気がしただけ」
剣術を極めたら周りを把握する能力が付くのかな？
「めめの婚約者、また面白いことやってるね」
「なにふっかさん、Aがどうかした？」
「ほら、あれ」
指された方を見ると、剣を振るってるA
「は？！」
とっさに脚が動く、気付いたら全速力でAに駆け寄っていた
バタバタバタと誰かが走ってくる音がして
音の方向を見ると蓮が全速力でこちらへ向かってくる
「何してんの？」
行動とは裏腹に冷静に話す蓮
それが少し怖く感じる
「あ、えっと、蓮、私、今日から剣術の稽古をつけてもらうことになって」
慌てて状況を説明する
「なんで急に？」
「「将来貴方に国外追放された時、1人で生きていく為」」
なんて言えるはずもなく
「剣術に興味があって、でも、蓮に言ったら反対されるかなって」
「俺がAの言うこと反対するわけないじゃん」
その言葉がとても嬉しくて
「蓮、ありがとう」
笑顔で返すと蓮も笑顔を返してくれる
「で、なんで岩本くんと一緒なの？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 576人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきち x他1人 | 作成日時：2023年6月30日 3時
