【３】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】 (ページ10)

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『はい、センラさん終わりましたよ。』

せ「んー…」

『あらら』

ドライヤーを置き、ひょこっと後ろから顔を見てみると、とても眠たそうにしていた。

『うらたさんと志麻さんが珍しく遅い…』

さ「遊んどるんやないのー？」

『志麻さんはわかりますけど、うらたさんが？』

さ「さらっと貶したなぁ」

それは置いといて、タオルを置くついでに見に行ってみようかな。

トントン

『生きてますか？』

し「勝手に殺すな」

あぁ、よかった良かった。
流石に、ここで気絶されても運び出したくはないですからね

『なにかあったんですか？』

う「少しまーしぃと話し込んでただけだ。すぐ出る」

『そうですか？わかりました。』

タオルを籠へと入れ、ドライヤーを元の場所へと戻す。うらたさんと志麻さんは乾かして戻ってくるから…

さ「A。センラ、ソファで寝てもうた。」

『それは困りましたねぇ』

うーん。まぁ、歯磨きは明日やらせて…

『あれ、そういえば今日って何曜日でしたっけ？』

さ「金曜日」

『あぁ』

すっかり忘れてた…。だから学校で多くのプリントが配られたのか。

う「出たぞー」

し「なんか紙落ちてたんやけど」

紙？何の紙だろう。志麻さんから渡された紙を見てみると、そこには大きく書かれた【初夏祭り】。

『まだ梅雨なのに』

う「そろそろ梅雨も終わりだけどな。」

し「ちょうど１０日後やね」

さ「祭りってなに？」

坂田さんに、携帯などの写真を見せながら説明すると、目を輝かせていた。お？

『良かったら行きますか？』

さ「ええの！？」

『勿論。』

さ「Aすきー！」

はいはい