【３】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】 (ページ19)

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ま「また行き止まり…」

そ「路地裏生活しといて、全然わかってないじゃん」

ま「そ、そう言われましても！僕はあんまり出歩いたりしませんし！」

前に私の家まで来てましたよね？と言う言葉を飲み込み、なるせにメッセージを送信する。

し「従兄弟？」

『えぇ。少しメールを』

さ「なんで送ったん？」

『ふふっ、内緒です。』

さて、そろそろ向かいましょうか。
道を引き返し、今度はまふまふさんではなく、そらるさんはとついて行く。

ま「…ごめんね」

『え？行き止まりの事ですか？』

ま「そ、それもあるけど…。僕たちのせいでこんな…」

『私がやりたくてやった事です。…あなた達はなにも気にしなくていい。』

さ「Aカッコいい…！」

そ「お前らより頼もしいな」

し「ぴえん」

ほらほら、向かいましょう。時間も危ないですよ

そ「…くそ。引き返すぞ」

『え？』

し「ポリ公がおる。…確かここらへんに」

志麻さんはそう言うと、片膝をついて壁をペタペタ触りだし、変なところを掌で押した。

がこんっ

し「あったあった。」

ま「隠し壁！？こんなところに！？」

そ「さすが志麻さん。ちゃんと覚えてたんだ」

し「もちろん」

さ「『？？？』」

よくわからないが、それなりに広いスペースに、そらるさんとまふまふさん。志麻さんを入れる。

ま「な、なんで2人は外に？」

『見張的なものです。気にしないでください』

隠し壁を元に戻し、最初と同じような感じにする。よしっ

さ「ど、どないするん！？ポリ公こっち来とるで！？」

『落ち着きなさい。いいですか？私達は散歩の途中で気持ち悪くなり、ここで休んでいる…と言う理由にしましょう。』

さ「わ、わかった」

帽子を深く被り、隙間から警察を見る。…やっぱり2人のことを聞きに来るんだろうか

警察「すみません。男性２人を見ませんでしたか？」

…当たって欲しくなかったな。